どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
皆さんは、ご自分の「話し方」に自信はありますか?
私は、子どもの頃から
「おしゃべり!」
「よくしゃべるねー。」
「口から産まれてきたのか?」
と、母親をはじめとする周りの大人たちによく言われていました。
その後、中学、高校、大学と進む中で、サッカー部のキャプテン、学級委員、体育科の科長などを経験するようになり、人の前で話す機会が増えると、そこで、よく言われたのが、
「お前の話は長い!」
でした。
このような指摘を受けつつも、人前で話すことが嫌いではなかった私は、「自分は『話し方』は得意だ」という「大きな勘違い」をしたままに大人になりました。
これが、本当に「大きな勘違い」だったことを再認識させてくれたのが、今日のブログでお話しする一冊、「人は話し方が9割 永松茂久著(きずな舎)」です。
永松茂久さんは、今では、「人生に迷ったら知覧へ行け(きずな出版)」をはじめとする数々のベストセラーを産み出した作家として有名な方なので、ご存じの皆さんも多いと思います。
私が彼のことを始めて知ったのは、斎藤一人さんの本を通してでした。
20代で、わずか3坪のたこ焼き屋さんを経営することから「経営者」の道を歩み始めた彼は、その数年後に斎藤一人さんと出会い、「お弟子さん」の一人となります。
その後、地元である大分の中津市で飲食店を経営。講演活動等を行う中で、「人づくり」の大切さに目覚め、現在は、著書の執筆、「人財育成ジャパン」代表などとして大活躍している人です。
これまでにも、永松さんの著書から多くのことを学ばせてもらっていたので、今回、この本を手に取りました。
著書が、本書の中で最初に指摘する「話し方のポイント」は、
「話している人を否定しないように心がける」
です。
人は誰しも、自分に否定的な相手の話を聴こうとは思いません。
「『話し方』とは、『スキル』では『メンタル』である。」と著者は言います。
私もこの考えには同感です。
会話の際の「メンタル」を考える上での大原則を、著者は3つ示しています。
① 人は自分への関心が最も強い!
② 人は自分のことをわかってほしい生き物
③ 人は自分のことをわかっている人に好意を持つ
これまた、自分自身の「メンタル」を振り返ってみて、「ごもっとも」と感心しました。
自分は、このポイントを活かして人との会話が出来ているか?
自信がなくなってきます。
著者の次の主張を読んで、私の「自信」は、さらにしぼんでいきました。
それは、
「会話がうまくいく人は『聞き上手』」
「『話し方』で最も大切なのは『聞き方』である。」
という主張です。
冒頭でご紹介した通り、「生まれついてのおしゃべり」として育ってきた私の中には、「自分はしゃべるが、人の話は聞かない。」
という「特性」があり、これが、「話し方」を身につける上での最もよくない「特性」だったのです。
このことは、大人になり、「話し方」についての本を読んだり、講演を聞いたりする中で、私自身も「うすうす気づいている」ということではありました。
しかし、「これはいけない」と意識して生活していても、どうしても、ふと気づくと顔をみせてしまうのが「特性」の悲しい性です。
57歳になった今でも、反省する場面が多々あります。
本書の中には、今ご紹介した「ポイント」を実際にどのように「実践」していくかということが、わかりやすく説明されています。
「話し方」に少しでも興味がある方には、おすすめの一冊です。
私自身も、自分の「特性」を乗り越えて、「聞き上手」への道を目指していきたいと思います!
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、皆さんにとって素敵な一日になりますように。