YouTuber校長日記

YouTuber校長として、サッカー解説者として日々の生活の中で感じたことや本を読んで学んだことなどを書きます!

森保ジャパン 5連勝でW杯に王手!

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

「選手もスタッフも最善の準備をし、いいエネルギーをつくってこれたことが勝利につながった。(W杯出場は)誰が与えてくれるものでもない。自分たちでつかみとれるようにしたい。」

W杯アジア最終予選の第8戦、サウジアラビア戦に2-0で勝利した後の日本代表・森保一監督の談話です。

森保監督の人柄とW杯出場へ向けての気概を感じます。

これまでW杯で指揮を執った日本人監督は2人だけ。岡田さんと西野さんです。しかし、いずれも、予選の段階では別の日本人監督や外国人が指揮を執っており、今回、森保監督がW杯の出場権をつかめば、予選の第1戦から指揮をとり続けてW杯に出場する「初の日本人監督」となります。

そんな「偉業」に王手をかけることになった一戦を振り返ります。

先発メンバーは、

GK 権田

DF 酒井、板倉、谷口、長友

MF 遠藤、田中、守田

FW 伊東、大迫、南野

前節・中国戦と同じ顔触れとなりました。布陣は、ここ数試合おなじみの4-3-3です。

対するサウジアラビアは、4-2-3-1の布陣。

一昔前の「堅守速攻」「ロングボールを多用するフィジカルを活かしたサッカー」から「しっかりとボールを保持して相手を崩すサッカー」に変わっています。

また、母国の「オイルマネー」を背景に、事前キャンプにかけた費用は、なんと31億円。全選手が国内リーグに所属していて、選手間の連携を深めるには申し分のない環境を与えられています。

その成果を発揮し、ここまで6勝1分けの勝ち点19。首位に立っています。

そんなサウジアラビアとの一戦。試合は、立ち上がりから、お互いが主導権を握りあう五分五分の展開が続きます。

やや閉塞感が漂い始めた前半32分でした。右サイドで酒井から伊東に縦パスが通ると、伊東が切り込み逆サイドに鋭いグランダーのクロス。そこへ走り込んだ大迫は、シュートを打つかと思いきや、後ろから南野が入ってきているのを観てスルーします。

ボールを受けた南野、相手DFを冷静にかわしてシュート!

ボールは相手GKの足に当たり、そのままゴールに吸い込まれました!

最終予選でここまでゴールを奪えず、批判にさらされてきた南野の執念が産んだゴールです。

そのまま、前半は1-0で終了します。

「後半に追加点が奪えれば、この試合は勝てる!」

これが、ハーフタイムの私の解説者としての感想でした。

その思いを後半早々に実現してくれます。

後半8分。敵陣左サイドの混戦で、相手よりもわずかに早くボールに触れたのは、長友でした。

長友が蹴ったボールは、右サイドの伊東につながり、伊東はそれを胸でトラップすると右足を一閃!

ボールはきれいな弧を描いて、サウジアラビアのゴールに突き刺さりました!

伊東の「スーパーゴール」に歓喜する日本選手とスタッフたち。

次にTV画面に映されたのは、うなだれるサウジアラビア選手の表情でした。この映像が、追加点の「重さ」を物語っています。

この後、大迫、長友→前田、中山。南野→浅野、遠藤→原口という交代カードを切りながら、ゲームの流れを渡さなかった日本代表。

見事に2-0の快勝で勝ち点3をもぎ取りました!

この試合えで特筆すべきは、2つです。

1つ目は、「長友、南野の意地をみせる活躍」です。

酒井、伊東の右サイドの活躍ぶりに対して、左サイドの長友、南野のプレーがやや精彩を欠くようにみえたここ数試合。この2人はSNSや各種メディアでかなり厳しい批判にさらされていました。

しかし、その批判をパワーに変えてのゴールとアシスト。

世界の修羅場を経験してきた2人の「メンタルタフネス」には、大拍手を送りたいと思います。

2つ目は、「2試合連続無失点に抑えた谷口、板倉の安定したプレー」です。

前節・中国戦で最終予選初先発を経験した2人。

その真価が問われるサウジアラビア戦でしたが、「満額回答」ともいえるような素晴らしいプレーをみせてくれました。

特に谷口については、的確なポジショニングによる安定した守備だけではなく、広い視野と判断力を活かした前線への有効なフィードも度々みられ、勝利への貢献度はたいへん大きいものがありました。

この2つの現象を起こせるのは、「監督の手腕」以外の何物でもありません。

「招集したすべての選手にチャンスがある」ということをしっかりと伝えつつ、メディアの批判等にぶれることなく選手を信頼する。

これは、森保監督の素晴らしい「人間力」があってこそ「なせる業」です。

森保監督をはじめとするスタッフ、そして、そこに招集された選手たちの力を信じて、次節3月24日に行われるオーストラリア戦へ向けて、私たちはひたすら応援し続けましょう!

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

今日一日が、皆さんにとって素敵な一日になりますように。