YouTuber校長日記

YouTuber校長として、サッカー解説者として日々の生活の中で感じたことや本を読んで学んだことなどを書きます!

悩み多きコロナ禍 修学旅行の実施は如何に・・・

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

「保護者の皆様、ご多用の中、本日の『修学旅行保護者説明会』をご視聴いただきありがとうございます。・・・」

と、カメラの前で話し始めると、2年生の担任の先生がスタジオのドアをあけて、

「校長先生、音声が聞こえていません!」

と小声とジェスチャーで伝えているのが、目に入りました。

2月2日の午後2時40分から、YouTubeライブで行った「修学旅行保護者説明会」の冒頭の出来事です。

私は、一応、考えていた「校長挨拶」を最後までしゃべったところで、

「『現在、音声の調整中です。しばらくお待ちください。』の文字を画面に出しなっせ。」

と指示しました。

どうやらマイクの「接続不良」が起きていたようです。

マイクを付け替えて、再び「校長挨拶」を始めると…

まるで「デジャブー」のように、先ほどの先生がスタジオに駆け込んできて、

「今も聞こえていません!」

今一度違うマイクに付け替えて、しばし、

「マイクテスト!」「マイクテスト!」

を繰り返し、予定より15分も遅れてようやく「校長挨拶」が保護者のお耳に届きました。

準備の不手際により、保護者の皆様の貴重な時間を奪ってしまったことをあらためてお詫びいたします。

たいへん申し訳ありませんでした。

「2年生の修学旅行については、コロナウイルス感染の広がりにより、一昨年の12月、昨年の12月と2回に渡って、中止、延期となってしまい、たいへん残念に思っています。

 特に昨年の12月につきましては、9月末の時点で、当時の『デルタ株の蔓延』、万が一直前で中止にした場合の『キャンセル料の発生』などを考慮し、『中止』の判断をしました。

 ところが、結果的には12月には一時感染がおさまり、必由館高校をはじめ近隣の学校では実施できたところもあり、たいへん心苦しく思っております。

 今回『3月に実施』という方向で、現在、計画を進めています。

 オミクロン株による感染の広がりが心配な状況ではありますが、諸外国の例のように今後、急速に感染者数が減少し、何とか生徒の皆さんの思い出に残るような修学旅行が実施できることを祈るばかりです。

 本日は、どうぞよろしくお願いいたします。」

これが、3回目にようやく保護者の皆さんのお耳に届いた「校長挨拶」の全文です。

ここでも話した通り、今の2年生は、一昨年の12月、昨年の12月と2回に渡り、修学旅行の中止、延期を経験しています。

特に心苦しかったのは、昨年の12月でした。

千原台高校では、「一旦中止」の判断をしたのに対して、同じ熊本市立の必由館高校や済々黌高校などは「態度保留」としていたようで、行先を「関東方面」から「関西方面」に変更して、修学旅行を実施したのです。

毎日の日課として授業の巡回をしている私に、生徒たちから、

「校長先生、私たちもUSJに行きたかったです。」(必由館が、USJを訪れている日でした。)

「どうして、必由館は行ってるのに、千原台はいけないんですかー?」

という問いかけが…

「今、学年の先生方が計画されているからね。ごめんね…」

と答えるしかなく、本当に心苦しい思いでした。

「3月実施」で検討していた学年主任の先生を呼び、

「『行先』、『実施する・しない』など、生徒たちや保護者の皆さんの意見を反映する形で決めていってください。一度、アンケートを実施してもらえませんか。」

という指示を出し、アンケートを実施しました。

アンケートは、「実施する・しない」、行先は「九州内・関西方面」などを選ぶ形で実施し、「実施する」、「関西方面」という意見が多数を占めたために、現在、その方向で計画を進めています。

実施日は、3月17日~19日の予定です。

キャンセル料の発生を考えると2月の中旬くらいには、「実施する・しない」の判断を迫られます。

まずは、2月9日までに「参加同意書」を保護者の皆様に提出いただき、その提出率を判断の指標とする予定です。

ご存じの通り、毎日のように「最多感染者数」を更新し続けている現状ですが、一日も早く「ピークアウト」を迎え、無事に修学旅行が実施出来ることを願うばかりです。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

今日一日が、皆さんにとって素敵な一日になりますように。