どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
「小林陵侑 底力示す『銀』 2冠逃がすも高い滑空術」
「森重 急成長の『銅』 高速カーブワーク 卓越した足運び」
昨日も北京オリンピックでの日本代表選手たちの「メダル奪取」を伝えるスポーツ面の見出しの数々です。
スキージャンプ・ラージヒル決勝には、ノーマルヒルの金メダリスト小林陵侑選手が出場。
1本目、142mという「ヒルサイズ超え」の大ジャンプでトップに立ちます。
しかし、ノーマルヒルとの2冠への期待が膨らむ中での2本目は138mにとどまり、惜しくも2冠達成はなりませんでした。
ただ、プレッシャーの中で好ジャンプをみせての「銀メダル」獲得は立派でした。
スピードスケートの男子500mには、いずれもW杯ランキング上位を占める3人が出場した日本チーム。
その中で、一番若く現役大学生の森重航選手が、見事なカーブワークで「銅メダル」を獲得しています。
このような「メダル獲得」のシーンをテレビで観戦し、昨夜、最後に観たのがカーリング女子予選リーグ・日本対ROC(ロシアオリンピック連盟)の一戦でした。
スキージャンプのテレビ中継から、チャンネルを切り替えたときには2-5でROCにリードされているという苦しい展開。
カーリング競技は、アイスホッケーなどと同じ団体競技・チームスポーツですが、代表選出方法が独特です。
ほとんどの団体競技・チームスポーツの場合「日本代表」を編成する際には、様々なチームから技術の高い選手が「選抜」されて、「日本代表」となります。
ところが、カーリングの場合は日頃からチームとして活動している「単独チーム」が「代表選考大会(以下国内予選)」に臨み、そこで優勝したチームが「日本代表」となります。
今回、「国内予選」を勝ち抜いて北京オリンピックに出場しているのは「ロコソラーレ」。平昌オリンピックに続いての連続出場です。
平昌オリンピックで銅メダルを獲得し、
「そだねー。」
「もぐもぐタイム」
という流行語まで産み出した「ロコソラーレ」ですが、北京オリンピックまでの道のりは、平坦なものではありませんでした。
「3戦先勝」で代表が決まる「国内予選」の決勝戦。「ロコソラーレ」の前に立ちはだかったのは、北海道の強豪実業団チーム「北海道銀行」でした。
北海道銀行に2連敗を喫し、あとがなくなったロコソラーレでしたが、そこから何と3連勝を飾り、「奇跡の大逆転」で北京への切符をつかみました。
ロコソラーレのメンバーは、
リード 吉田 夕梨花(よしだ ゆりか)
セカンド 鈴木 夕湖(すずき ゆうみ)
サード 吉田 知那美(よしだ ちなみ)
スキップ 藤澤 五月(ふじさわ さつき)
リザーブ 石崎 琴美(いしざき ことみ)
の5名です。
リザーブの石崎を除くと、いずれも年齢は20代後半。身長は140~150cm代という日本人の中でもどちらかというと小柄な、見た目は普通の女性たち。
しかし、ストーンを自在に操る「ショット」の技術だけではなく、ストーンを少しでも遠くに誘導したり、方向を変えたりするための「スィープ」の技術も「世界トップクラス」なのです。
特に氷の表面をブラシでこすり、摩擦熱で溶かしてストーンを誘導する「スィープ」は小柄な彼女たちにとっては、不利な技術。体幹を鍛えることによって、そのハンデを克服してきたと言います。
ただ、試合が始まると何より惹きつけられるのは、彼女たちの「最高の笑顔」です。
劣勢で進んでいたROCとの昨夜の一戦でも、第7エンドで後攻のロコソラーレがサード・吉田知那美のナイスショットをきっかけに3点を奪い同点に追いつくと、そこから流れを引き寄せて、10対5と大逆転勝利!
「最高の笑顔」がはじけました!
とともに、なかなか思うようなショットが出来ずに苦しんだセカンド・鈴木夕湖の目には涙が。それを肩をたたきあって、励ます仲間たち。
明るく声を掛け合う「チームワーク」。ナイスショットが決まったあとにみせる「最高の笑顔」。そして、苦難を乗り越えての「感動の涙」。スポーツの素晴らしさのすべてを感じさせてくれるロコソラーレの更なる活躍がますます楽しみです!
予選リーグ3勝1敗で米国と並んで2位につけるロコソラーレの次の試合は、2月14日㈪、午前中に中国と。夜に韓国と対戦します。
是非、読者の皆さんからもご声援をお願いします!
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、皆さんにとって素敵な一日になりますように。