どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
昨日(2月27日)行われた2022シーズンJ2リーグ第2節、ロアッソ熊本にとってのホーム開幕戦となるモンテディオ山形との一戦は、熊本0-3山形というスコアで終わりました。
今日のブログではこの一戦を振り返ります。
「ゲームは3点取られてしまいましたけども…(中略)
この結果が『フェアな結果』かどうかは・・・
ちょっとわかりません。(後略)」
試合直後のロアッソ熊本の大木監督のインタビューのひとコマです。
これに対して前節の山口戦で1-1の引き分けの直後には、
「この結果は『フェアな結果』だと思います。」
と大木監督は語っていました。
大木監督の言葉には、様々な彼独特の言い回しがあります。
ここで言う「フェアな結果」という言葉の意味は「試合内容を表しているスコア」という意味だと私は解釈しています。
つまり、
「この試合の内容は0-3で負けるような内容ではなかった。スコアよりも良い内容の試合が出来ていた。」
というのが、大木監督の真意だったと受け止めています。
そして、この意見には私も同感です。
では、これを「フェアな結果」にするには、何を改善するべきか?
それは、ブログの最後にお話しますので、最後までよろしくお付き合いください。
ロアッソ熊本の先発は、
GK 佐藤
DF 黒木、菅田、阿部
MF 上村、河原、竹本
FW ターレス、高橋、坂本、杉山
前節の山口戦と全く同じメンバーです。ベンチに今シーズンから加わったDFイヨハ理ヘンリー選手が入っているのが唯一の変更点です。
対する山形は4-4-2の布陣。ベンチに熊本出身のGK藤嶋、DF野田、FW木戸の3選手が控えています。
試合は立ち上がりから「オープンな展開」で始まりました。
前半5分、杉山が右サイドをドリブルで駆け上がり、ターレスへパス。ターレスがこの試合の初シュートを放ちますが、これはDFに当たってコーナーキックとなります。
対する山形は、前からプレスをかける熊本のDFラインの裏をつくパスを多用し、チャンスを作ります。
そんな前半9分でした。熊本の左サイドを山形が崩してFW藤本がドリブルから中央へクロス。ゴール前に全速力で戻ったDF黒木がスリップしてしまい、山形MF加藤がフリーでシュートを放ち、ボールはロアッソ熊本のゴールに突き刺さりました。
試合後、黒木選手は「自分のミスでチームに迷惑をかけてしまいました。」と語りましたが、全速力でゴール前に戻ったために起きたスリップであり、こういうことは時々起こるものです。
本人の「必ずまたチームを勝たせられるように練習から頑張ります。」という言葉の通りに、また、胸をはってプレーしてほしいと思います。
ただ、ここで注目すべきは、山形のFW藤本のクロスに対して、ゴール前にいた選手がロアッソ熊本はDF黒木1人だったのに対して、山形は2人の選手が入ってきていたという点です。
この点が、この試合全般での「山形と熊本の差」となっていました。
これについては、最後に詳述します。
さて、試合の方はこの後ロアッソ熊本が試合のペースを握ります。前半の19分に2本、30分、42分に1本ずつと次々にシュートを放ちますがゴールを奪うことは出来ません。
そして、前半終了間際の45分、またしても一瞬のスキを突かれてしまいます。
右サイドで奪われたボールを山形のFW山田にドリブルでカットインされ、そのままアリークロスを放たれます。このボールをクリアしようとした熊本のMF竹本のキックはミスキックとなり、オウンゴールを与えてしまいました。
これも結果的には、竹本選手のキックミスが失点になったわけですが、MFの彼がゴール前まで全力で戻っていたから起きたプレーであり、黒木選手同様に胸に張って、次節に向かってほしいと思います。
試合は、後半に山形がさらに1点を追加して3-0で山形が勝利しました。
ここで、この試合から感じたロアッソ熊本の課題です。
それは、2つあります。
「ラストプレーの精度」と「クロスへのゴール前の入り方と人数」です。
この試合でのシュート数は、山形の10本に対して熊本は19本。チャンスの数は熊本の方が多かったわけです。
しかし、「ラストプレーの精度」を欠いたために「決定機」を得点に結び付けられないシーンがいくつもみられました。
また、サイドを崩してクロスを入れるシーンも多くみられましたが「ゴール前に入る人数が足りない」「入るタイミングが良くない」というためにシュートに結びつかないシーンがみられています。
この2点を改善することが出来れば、おのずと結果は変わってきます。
次の第3節は、3月5日㈯、アウエーで大宮アルディージャとの対戦です。
今シーズンの初勝利を信じて、ロアッソ熊本に声援を送りましょう!
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、皆さんにとって素敵な一日になりますように。