YouTuber校長日記

YouTuber校長として、サッカー解説者として日々の生活の中で感じたことや本を読んで学んだことなどを書きます!

シリーズ「校長の仕事」 業績評価期末面談編

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

「そこに、3つの観点で『振返り』を記入していただいていますので、その中身について簡単に説明していただけますか。」

「はい。まず、『学習指導』については・・・」

先週から今週にかけて行われた「業績評価期末面談」の冒頭の会話です。

今から10年ほど前に、我々教職員の世界でも「人事評価制度」の大幅な見直しが行われました。

それ以前にも「勤務評定」という「人事評価」は行われていたのですが、それは管理職がその職場の先生方について評価するもので、教職員の「自己評価」や「期首面談・期末面談」などは行われていませんでした。

現在の「人事評価制度」では、「能力評価」と「業績評価」の2種類が行われており、年度末には「業績評価の期末面談」を行うことになっています。

「業績評価」の目的は、「自ら目標(数値目標を含む)を設定し、その目標の達成度を管理職とともに振返り、次年度の業績の改善につなげる」というもの。

この目的自体は素晴らしいのですが、「数値目標を含んだ目標設定」というのが、教育の世界ではなかなかの難題です。

もちろん「テストの点数を○○%引き上げる」とか、「意欲についてのアンケート結果が○○%になるように努める」などの目標設定は出来るのですが、その数字だけでは評価できないものが「教育」には含まれているのではないかと考えるからです。

評価をする側の私自身にこのような思いがある中での「期末面談」ですので、この面談の目的を、私自身は「先生方からワンオンワンで1年間の振返りを聞ける場」と捉えています。

ですから、私が行う「期末面談」は、必ず冒頭のような会話から始まるというわけです。

先週末からスタートした「期末面談」。昨日で50名弱の先生方ほぼ全員との面談を終えることが出来ました。

今年の面談では、いつもの面談での質問に加えて一つの質問を付け加えて行いました。

その質問とは・・・

「今、高校改革が進んでいますが、本校の高校改革についての率直なご意見を聞かせてください。」

というものです。

熊本市立高校の高校改革については、地元のマスメディアでも取り上げられているよう様々な課題を少しずつ解決しながら進んでいる状態です。

「現場の声を教委育委員会の事務局に直接聞いてもらう」ということを目的に、12月からは「高校改革検討会議報告会」という全職員が参加する職員会議に教育委員会事務局に参加してもらったり、情報科、体育科の科会に教育委員会事務局に参加してもらったりして、「対話」を進めてきましたが、そのような場で全員の先生方の意見を聞くことは出来ません。

そこで心配されるのが「サイレントマジョリティー」の存在です。

ここを聞き逃さないようにすることも校長としての大きな責務と考え、この面談の際に、すべての先生方に前述の質問をしました。

50名あまりの先生方と約1週間の間に面談をするのは物理的には大変でしたが、「ワンオンワン」でお話を聞けたことは大変有意義でした。

先生方から聞いた「振返り」や「意見」を今後の学校経営にしっかりと活かしていきたいと思います。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。