YouTuber校長日記

YouTuber校長として、サッカー解説者として日々の生活の中で感じたことや本を読んで学んだことなどを書きます!

知の越境法 池上彰著(光文社新書)に学ぶ!(後編)

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

今日のブログのタイトルは、「知の越境法 池上彰著(光文社新書)に学ぶ!(後編)」。(前編)(中編)に続くシリーズ3本目になります。

本書は、著者の池上さんが、「越境」を繰り返してきた自らのキャリアを振り返る中で、何をどのようにして学んできたかを記した一冊です。

そこで、このブログでは私自身の「越境」を振り返りつつ、人生の「棚卸し」をお話ししています。

昨日の(中編)では、小学校の教師として社会人生活をスタートし、15年後に中学校に異動になったところまでお話ししました。

今日は、その後のことをお話しします。

私が中学校に異動したのは2002年、36歳の時でした。

赴任した当初は「中学校で1~2年経験を積んで高校へ異動したい」という気持ちだったのですが、いざ中学校での教師生活が始まると、そこには新しく学ぶこともたくさんあり、刺激的な毎日を過ごしました。

結局、それから18年間、中学校に勤務することになります。

中学校に勤務した18年間での学びは、本当にたくさんあるのですが、あえてまとめると「生徒指導を通しての対人力」と「サッカー指導者としてのスキルアップ」です。

私が中学校に赴任した当時は、いわゆる「やんちゃな中学生」がたくさんいる「荒れた学校」が散見される時代でした。

そのような学校の状態の中で「生徒指導主事」という、生徒指導の責任者を長らく経験しました。

生徒指導主事として過ごした時期の前半は、「中学生になめれたらいかん」という意識が先に立ち、とにかく強い先生、怖い先生を演じました。

このような「力の生徒指導」は、生徒からの反発も大きく、ある年には「南死ね!」などのスプレー落書きが校内だけでなく、近所の団地のエレベーターや公民館の壁にまで書かれる事態になってしまいました。

このような生徒たちと向き合う中で、彼らの心の奥にある本当の気持ちは「自分をみてほしい」、「自分を認めてほしい」ということなのだと、ようやく気付くことが出来ました。

そこから、私の生徒への接し方にも変化が現れました。

もちろん時には厳しい指導もしましたが、厳しい指導をする前に、しっかりと生徒のことを観ておき、彼らの気持ちに一度寄り添った上で、指導することを心がけました。

この経験は、その後、教頭、校長となり生徒だけでなく多くの保護者や職員との関係づくりをしていく上でも大きく役立ちました。

あと一つは「サッカー指導者としてのスキルアップ」です。

熊本県の中学サッカー界には、素晴らしい先輩の指導者がおられます。その仲間に入れてもらい、日本サッカー協会公認のコーチライセンスを取得したり、トレセン活動に参加したりしました。

コーチライセンスでは、「A 級」「GKA級」というアマチュアとしては最高レベルのライセンスを取得することが出来ました。

トレセン活動では、3年間、熊本県トレセンの監督を経験し、ロアッソ熊本の上村周平、京都サンガ松田天馬モンテディオ山形の木戸晧貴、ツエーゲン金沢の嶋田慎太郎など、のちにJリーガーとして活躍する多くの選手を指導する機会に恵まれました。

この時の経験は、今のサッカー解説者の仕事に大きな影響を与えています。

その次の「越境」は、「校長になった」ということでした。

教諭(担任や教科担当の先生)、教頭と校長には法規上の大きな違いがあります。

何だと思いますか?

それは、教諭、教頭には教員免許が必要ですが、校長には教員免許が不要だということです。

ですから、各地で「民間人校長」が登用されることがあるわけです。

つまり、校長という仕事は、それまでの仕事と仕事の意味合いが変わってくるということになります。

そのことを意識して始めたことがあります。

それが「読書」です。

それまでの私はとても「読書家」と言えるような生活ではありませんでした。

しかし、学校の「経営者」となったからには、「経営者としての学び」をしなくてはと考え、まずは「リーダーシップ」「経営」などに関する本を読み漁りました。

松下幸之助稲盛和夫斎藤一人など各時代の名だたる経営者が書いた本に始まり、少しずつジャンルを広げていきました。

校長になってから現在5年目を終わろうとしていますが、その間に読んだ本の冊数は700冊を超えました。

この1年間で200冊以上の本を読み、今読んでいる本が204冊目です。

また、「YouTuber校長日記」というブログを書くきかっけになったのも、脳科学者の茂木健一郎さんが書いた本を読んだことでした。

次の「越境」に向けての力を蓄えるためにも、さらに学びに続けます!

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。