YouTuber校長日記

YouTuber校長として、サッカー解説者として日々の生活の中で感じたことや本を読んで学んだことなどを書きます!

ロアッソ熊本 緊急事態を脱出! ホームで長崎に2-0勝利!

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

ロアッソ熊本、今季、ホーム初勝利!」

「今季、初の無失点!」

「GK田代、J初出場で好セーブ連発!」

「初の先制点!」

などなど「初」づくしとなったJ2リーグ第5節ロアッソ熊本対ヴィファーレン長崎の一戦について振返ります。

試合の結果は、2-0で熊本が見事な勝利をおさめました!

この試合の前に伝えられたロアッソ熊本についての報道は、かなりネガティブなものでした。

ロアッソ熊本、選手6名、スタッフ2名がコロナ陽性」

「緊急事態の中、3月21日の長崎戦は実施」

というものです。

このような状況の中でつかんだ勝利は、本当に貴重な勝利であり、スタンドから今季初観戦した私も感動しました。

では、先発メンバーから。

GK 田代

DF 黒木、菅田、酒井

MF 阿部、河原、竹本

FW 坂本、高橋、伊東、杉山

GK田代はJリーグデビュー戦。DF酒井も今季初出場で、J2デビューということになります。

ベンチメンバーにはFW道脇が入っていました。何と彼は2種登録選手で、先日中学校の卒業式を終えたばかりの中学3年生です。コロナ禍の影響があるとは言え、これには驚きました。

全くの余談ですが、試合前にコンコースで、

「南さん」

と呼ぶ声に振り返ると、その声の主は道脇と同じく「2種登録」されているGKショファーネオ選手。

「おー、ネオ。道脇はベンチ入りしてるじゃん。次は君の番だよ!」

「はい。がんばります!」

と笑顔で応えてくれました。

彼の今後の活躍に夢が膨らみました。

さて、対する長崎の布陣は4-4-2。3人のブラジル人選手を中心に「個の力」では「J1クラス」の選手を有するチーム。

ちなみに、私のシーズン前の「順位予想」では「1位」としていたチームです。

長崎のMF澤田は熊本県出身で、菊陽中、大津高卒です。DF江川も中学時代を熊本のFCKマリーゴールドで過ごしています。

試合の前半はお互いが持ち味を出し合う五分五分の展開でした。

「このまま前半を0-0で終われれば、今季初の『前半無失点』だなー」

と考えていた前半のアディショナルタイムに入った47分。

熊本が入れたアーリークロスを長崎の選手がヘディングでクリア。それを拾った熊本のMF竹本は、冷静に右足でボールを止めて、25mのロングシュートを放ちます。

このシュートがきれいな弧を描き、長崎ゴールに吸い込まれて、歓喜の先制点となりました!

前半はこのまま1-0で終了。

後半に入ると勢いに乗った熊本が長崎ゴールにさらに迫ります。

後半1分には、見事なパスワークで右サイドを崩し、MF阿部がゴール前にクロスを送りますが、これはシュートにつながりません。

続く後半10分、右サイドからつながったボールが左に張っていたFW坂本に渡ると、その横をMF竹本がインナーラップで駆け上がります。

この動きに気をとられた相手DFの間隙をついて、カットインから右足でシュート!

このシュートがニアポストの内側を叩き、そのままゴールへと吸い込まれていきました。

ロアッソ熊本がリードを広げて2-0となり、ここから長崎が熊本ゴールに迫り始めます。

最大のピンチは、後半24分から3本連続で続いたコーナーキックでした。

このすべてをGK田代がスーパーセーブで防ぎ切り、熊本の勝利への流れが出来ていきます。

大木監督に代わって「Jリーグ初采配」を振るった高橋コーチも冷静にカードを切っていきました。

後半32分に伊東→東出。東出も今季初出場。J2デビューです。

続く38分には、前半からのハードワークで足がつっていたFW高橋→宮原、竹本→田辺と2枚替え。

交代で入った選手もしっかりと役割を果たし、試合終了の笛を聞くことが出来ました!

この試合をスタジアムから観戦し、印象に残ったことを2つお話しします。

一つ目は、「前半からの選手たちの気迫」です。

それを象徴していたのが、「高橋選手のGKバックパスへの2度のスライディング」と「黒木選手のDFラインから前線まで相手選手を追い続けたチェイシング」のシーンでした。

「緊急事態を脱するんだ!」という「気迫」を感じました。

あと一つは、ベンチメンバーとなっていたGK佐藤選手の「ベンチから選手を鼓舞する姿」です。

35歳のベテランGKで、絶対の守護神である佐藤選手は、体調を崩し、前節はベンチからも外れ、この試合もベンチには入っていたもののウオーミングアップ中もマスクをつけたままという状態でした。

ベンチコートを着て、試合開始を迎えた佐藤選手。試合が始まると、まるでコーチのように何度もベンチから飛び出して、選手を鼓舞し続けていました。

この姿に、今のロアッソ熊本の「チーム一丸」を感じました!

次の試合は、第6節、アウエーで水戸との対戦です。

この試合に勝利すれば勝ち点が11となり、第一目標の「6試合で勝ち点10」をクリア出来ます。

中4日しかありませんが、最高の準備をして、目標達成してくれることを信じましょう!

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。