どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
「試合展開としては… 悔しい引き分け。」
「試合内容としては… 勝ち点1を奪えた引き分け。」
J2リーグ第7節、アウエーでのツエーゲン金沢との一戦を2-2の引き分けで終えたロアッソ熊本の試合を観ての私の率直な感想です。
試合直後のインタビューで、大木監督は次のように語っています。
インタビューアーから
「90分を振り返っての感想を聞かせてください。」
と問われ、
「フェアーなゲームでしたね。」
と一言。
大木監督の言う「フェアーなゲーム」の意味は「試合内容と試合の結果が釣り合っている」という意味です。
その点は、私も同感です。
今日のブログでは、この一戦を振り返ります。
まずは、ロアッソ熊本の先発メンバーです。
GK 田代
DF 黒木、菅田、イヨハ
MF 阿部、河原、竹本
FW 杉山、高橋、伊東、坂本
前節からの変更は、DF酒井→イヨハの一人だけ。イヨハは3試合ぶりの先発です。
対する金沢は4-3-1-2の布陣。「1」のトップ下に入るのは、熊本県出身でロアッソ熊本でジュニアユース、ユース、トップチームと活躍した嶋田慎太郎選手です。
嶋田選手は前節でJ2リーグでの200試合出場を果たしたということで、試合前に花束贈呈が行われました。
花束を渡す「プレゼンテーター」を務めたのは、ロアッソ熊本の上村周平選手でした。
2人はともにロアッソ熊本で、ジュニアユース、ユース、トップチームと歩み続けた「盟友」です。
また、私にとっては、2人とも「熊本県トレセン」のメンバーとして中学時代の3年間、指導させてもらった可愛い教え子でもあります。
そんな二人の笑顔での花束贈呈。試合前ではありましたが、温かい空気に包まれました。
さて、試合の方は立ち上がりからどちらかと言うと金沢のペースで進んでいきます。
前半3分、15分と金沢がチャンスを作り、シュートを放っていきました。
そのような中で、先制点を奪ったのはロアッソ熊本でした。
前半24分。左サイドからつないだボールを竹本、菅田、河原とつないで右サイドへ。河原が出した縦パスに走り込んだのはMF阿部。これをワンタッチで中央へ折り返すとそこに走り込んだのはFW高橋でした。うまくヘディングですらしたシュートは、そのまま金沢ゴールに吸い込まれ、ロアッソ熊本の先制点となりました。
しかし、このリードも束の間。
前半31分でした。金沢の右サイドからのアーリークロスは、一旦は流れるものの、これを拾われ、今度は左サイドからのアーリークロス。このボールを金沢のFW杉浦がヘッドで折り返し、そこに入ってきたのはMF松本。右足のボレーで見事なシュートを放ち、同点弾となりました。
前半はこのまま1-1で終了します。
後半の立ち上がり5分、再びロアッソ熊本がゴールを奪いリードします。
右サイドからつないだボールをFW杉山がドリブルで中央へ運び、左へ展開。このボールを受けたFW坂本は、ドリブルでカットイン。得意の角度に持ち込んで、右足で強烈なシュートを放ちます。
このシュートは金沢のGKが弾きますが、弾いたボールが熊本のFW伊東の頭に当たりゴール方向へ。このボールに足を出したのは、FW高橋でした。高橋がこの試合2点目のゴールを奪います。
この後、先に交代カードを切ったのは金沢でした。
後半10分に2トップをそのまま入れ替える「2枚替え」。2トップの一角に起用されたのは、元日本代表の長身FW豊田陽平選手です。
続く後半21分にもMF嶋田→平松と3枚目のカードを切ります。
そして、個半29分、再び金沢が同点に追いつきます。
中央から左へ展開。このボールをアーリークロスで逆サイドへ。それを金沢の右サイドバック松田がヘッドで折り返し、そこに入ってきたのは、途中交代のFW豊田。冷静にゴールに押し込んで、試合は再び振り出しに戻りました。
熊本も杉山→粟飯原、伊東→田辺という交代カードを切って、勝ち越しゴールを奪いに行きますが、ゴールを奪うことは出来ず、このまま2-2で試合終了の笛を聞くことになりました。
この試合を振り返っての収穫は、
「熊本の2ゴールは、しっかりとボールをつないで相手を崩したゴールだった。」
という点です。
逆に、課題は何と言っても、
「クロスに対する守備の対応」
です。
次節では、「収穫」は引き継ぎ、「課題」を修正して、勝ち点3をつかんでほしいですね。
次の試合は、4月3日㈰。ホームのえがお健康スタジアムにアルビレックス新潟を迎えての一戦となります。
この試合では、私もシティーFMくまもと791の「ヴィクトリーラジオ」で、「今季初解説」を務めます。
13時からのライブ中継ですので、そちらもぜひお聴きください。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。