どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
「課題があきらかになった試合でしたね。課題を修正して、次節に臨むしかありませんね。次の東京ヴェルディ戦では勝ち点3を持ち帰ってもらいましょう!」
4月3日㈰、熊本県のえがお健康スタジアムで行われたロアッソ熊本対アルビレックス新潟戦。
今シーズン初解説となった「ヴィクトリーラジオ」のエンディングで実況の風戸アナウンサーから、
「今日の試合を振り返って、一言お願いします!」
と振られた後の私の一言です。
終了間際にゴールを奪われ、逆転負けを喫した新潟戦について振返ります。
ロアッソ熊本の先発メンバーは、
GK 佐藤
DF 黒木、菅田、イヨハ
MF 阿部、河原、竹本
FW 杉山、高橋、伊東、坂本
前節の金沢戦からの入れ替えは、GK田代→佐藤のところだけ。フィールドプレーヤーの10人は前節と同じメンバーです。佐藤は、5試合ぶりの先発復帰となります。
対する新潟は、前節の千葉戦から4人の選手を入れ替えて試合に臨みました。
布陣は4-2-3-1。注目選手は、何と言っても1トップに起用されているFW谷口海斗選手。一昨シーズン、ロアッソ熊本に在籍し、J3リーグの得点王に輝いています。今シーズンもすでに3得点を挙げて、新潟の「トップスコアラー」となっています。
試合の立ち上がりで先手を取ったのは、ロアッソ熊本でした。
前半4分。DFイヨハの縦パスに反応したのはFW坂本。左足で切り返して相手DFを交わし、右足を振り抜きました。鋭いシュートが新潟のゴールに突き刺さり、先制ゴール!
幸先の良いスタートとなりました。
その後も、前半10分には右サイドから、DF阿部がアーリークロスを入れ、そこに伊東が飛び込んで右足でシュートを放ちますが、これはわずかにゴールの左にそれます。
すると、前半21分。逆に新潟に一瞬のスキを突かれてしまいます。
DFラインでボールをつなぎ、DF菅田にボールが渡ったところを狙っていたのは、新潟のFW谷口でした。
菅田がコントロールしたボールを奪うと、すぐさまロングシュート。
このシュートがGK佐藤の頭上を越えて、熊本のゴールに吸い込まれました。
この後は一進一退の攻防で、スコアは動かず1-1の同点で前半が終了します。
ハーフタイムにお互い1枚ずつの交代カードを切ります。
熊本はFW伊東→東出。新潟はMF伊藤→高木です。
後半になると新潟が熊本のプレスをうまく外すようになり、徐々にペースを握っていきます。
後半20分には、新潟のFW谷口が再びペナルティーエリア付近から鋭いシュートを放ちますが、これはゴールの右ポストを直撃。何とか追加点を免れます。
「このまま引き分けでも仕方ないかな。」
という考えが頭をよぎった後半アディショナルタイムの47分でした。
新潟GK小島からのロングフィードに抜け出したのは、DF田上でした。熊本のDFラインの裏をとると、そのまま右足でクロス。これを途中出場のFW鈴木がヘディングで見事に合わせ、ボールはロアッソ熊本のゴールに突き刺さり、劇的な逆転ゴールとなります。
このまま試合終了の笛が鳴り、ロアッソ熊本にとっては「悔しい逆転負け」となり、勝ち点は9のまま。順位も16位と後退する結果となりました。
この試合からの課題は二つです。
一つ目は、「ちょっとした隙をつかれての失点」です。
これは、この試合に限らず今シーズンここまでの試合で、数多くみられてきた課題です。
あと一つは、「後半に入って、プレスをはがされるようになり劣勢になった。」という点です。
試合後、DF黒木晃平選手も
「プレスの徹底やクロスを上げさせないなど守備として基本的な部分を突き詰めないといけない」(熊本日日新聞より引用)
と語っています。
私もまったく同感です。
もう一度守備を建て直し、次節の東京ヴェルディ戦では「無失点」で勝ち点を持ち帰って欲しいと思います!
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
なお、この試合の振返りは下記のYouTubeでも観られますので、こちらもぜひご視聴ください。
今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。