どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
「まさに、会心の試合!この勝利はチームに自信と勢いを与えますね。」
J2リーグ第9節、東京V対ロアッソ熊本戦は2-3でアウエーのロアッソ熊本が見事な逆転勝ちをおさめました。
その試合を観ての私の率直な感想です。
今日のブログでは、この一戦を振り返ります。
まずは、ロアッソ熊本の先発メンバーです。
GK 佐藤
DF 黒木、菅田、イヨハ
MF 阿部、河原、田辺
FW 杉山、高橋、竹本、坂本
メンバーとしては、前節まで先発していた伊東から田辺への変更なのですが、伊東が入っていたポジション「シャドーストライカー」の位置に竹本を配し、竹本が入っていた左のMFに田辺が入るという布陣となっています。
対する東京Vは4-3-3の布陣。しっかりとボールをつないで攻撃を組み立てるサッカーを志向しているチームで、ここまで8戦を戦って無敗と波に乗っています。
先手を取ったのは東京Vでした。
前半29分、中央からのパスを右サイドで受けたDF山越がドリブルで持ち上がり、中央へクロスを送ると、このボールにFW森田がきれいに合わせてシュート。東京Vの先制ゴールとなりました。
しかし、これで下を向くことなく、しっかりとボールをつないで攻撃を組み立てる試合を続けていたロアッソ熊本が同点弾を放ちます。
前半36分、左サイドでドリブルをしかけたFW坂本がMF田辺にバックパス。これを田辺がワンタッチで逆サイドへサイドチェンジのロングパスを送ります。ここに走り込んでいたのはMF阿部でした。もう一度中へ折り返すつもりで蹴ったボールがそのまま東京Vゴールに吸い込まれ、ラッキーな同点弾となりました。阿部選手はこれがプロ入り初ゴールです。
前半はこのまま1-1の同点で終了します。
後半に入ってもロアッソ熊本のペースで試合が進む中の後半11分でした。
右サイドでボールをつなぎ「第3の動き」で崩したのはFW坂本。ドリブルでゴールライン際までボールを運び、中央にグランダーのクロスを送ると、これにFW杉山がきれいに合わせてシュート!
これが東京Vゴールに突き刺さり、ロアッソ熊本の逆転ゴールとなります。
その後も試合の主導権を握るロアッソ熊本は、後半13分にFW高橋が、後半19分にはFW竹本が決定機を迎えますが、いずれもゴールとはならず、追加点を奪うことが出来ません。
「この流れの中で追加点を取っておきたいなあ。ここで追加点が取れないのはちょっと嫌な雰囲気になるなあ。」
と感じていた矢先の後半31分でした。
東京Vの左サイドから送られたロングパスを胸トラップしたのは、途中出場で入っていた熊本のMF藤田でした。そこを狙っていた東京Vの同じく途中出場MFバスケスがそのボールをかっさらい、そのままドリブルで中央へ侵入。オーバーラップしてきたFW佐藤へスルーパスを送ると、このボールを受けた佐藤は落ち着いてシュートを放ち、これが熊本ゴールに吸い込まれて東京Vが再び同点とします。
せっかく良い内容の試合をしている中でのちょっとしたスキをつかれての失点。
「あー、またかー。」
と思わずため息がもれました。
しかし、熊本の選手、そして、ベンチはあきらめていませんでした。
後半34分に杉山→粟飯原、高橋→土信田の2枚替え。続く38分には、坂本→東山と立て続けにカードを切り、その前の後半23分に投入していたMF藤田、FW伊東と合わせて5枚の交代カードをすべて使い切る「総力戦」となりました。
そんな後半43分でした。東京Vが自陣で回していたボールをインターセプトしたのは、途中出場のFW伊東。そのままドリブルで持ち上がり、左サイドから上がってきた東山にパスを送ります。これを受けた東山が冷静にシュートを放ち、これが東京Vゴールに吸い込まれて、見事な勝ち越しゴールとなりました!
そして、この後も「守備への集中力」を保ち続け、試合終了。
ここまで無敗だった難敵から見事な逆転勝利をおさめました!
これまでの8試合で、
「内容は良いのに、結果がもったいない」
という試合が散見されていた中での、
「内容も結果も言うことなし!」
と思えるこの勝利は、チームに大きな「自信」と「勢い」を与えたはずです。
ロアッソ熊本の次の試合は、4月17日㈰、アウエーで行われる栃木SC戦です。
この「自信」と「勢い」を一週間キープして連勝しましょう!
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。