YouTuber校長日記

YouTuber校長として、サッカー解説者として日々の生活の中で感じたことや本を読んで学んだことなどを書きます!

晴天のもと 千原台高校・体育大会を開催!(後編)

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

今日のブログのタイトルは「晴天のもと 千原台高校・体育大会を開催!(後編)」です。

4月28日㈭、晴天のもとで行われた千原台高校体育大会の様子を、昨日に引き続きお話ししますね。

昨日の(前編)では、「体育大会テーマ」、「学年別クラス対抗全員リレー」、「団体競技(綱引き)」等のことをお話ししました。

今日は続いて行われた千原台高校体育大会の名物となっている「マスゲーム」のことからです。

マスゲーム」は、「第1部」と「第2部」の2部構成となっています。

「第1部」は2~5組の全生徒が演じる「創作ダンス」です。

これは、「採点競技」にもなっていて、われわれ管理職等に「審査用紙」が渡されました。団のまとまり、ダンスの美しさ等を基準に順位をつけて欲しいということです。

ダンスが始まると、どの団の生徒も誰一人手を抜くことなく全力で表現していて、甲乙つけがたく、審査には一苦労しました。

この「第1部」の素晴らしさは、ダンスが出来上がるまでの「過程」にあります。

このダンスを考案し、生徒たちに指導してくれたのは「ダンスリーダー」と呼ばれる生徒たちなのです。

「ダンス愛好会」に所属する生徒の代表が「ダンスリーダー」となり、このダンスを完成させてくれました。しかも、「ダンスリーダー」が一般の生徒たちに指導できた期間はわずか3日間しかなかったというのです。

閉会式後に、「ダンスリーダー」を代表して2人の女子生徒が全校生徒の前で挨拶をしてくれたのですが、2人はこの短期間で全員が一生懸命にダンスを覚え、踊ってくれたことに涙ながらに感謝の言葉を語っていました。

本校が目指している素晴らしい「リーダー」と「フォロワー」の姿がそこにはありました。

続いて「第2部」。

こちらは、1年生から3年生までの1組(健康スポーツコース)の生徒たちが演じます。

入場では、3年生の男子が神輿をかつぎ、神輿に乗って登場するのは「体育委員長」の男子生徒です。シャツを脱ぎ、腕組みをして登場する彼の上半身は筋骨隆々。まさに肉体美です。

本部前で神輿を降ろすと、体育委員長は指令台に上がり、その他の生徒たちはいっせいに駆け出して、運動場に「整列」します。

体育委員長の号令のもとに、まずは「集団行動」です。

号令に合わせて動く生徒たちの動きは、まさに「一糸乱れぬ規律」を感じさせる素晴らしい動きであり、一つの動きが終わるたびに会場中から「おー」という感嘆の声と大きな拍手が沸き上がります。

その後は「十字行進」、「交差行進」や「コマ送り」などの演技に進んでいき、体育を専門に学ぶ生徒たちならではの「集団の美」を思う存分に発揮してくれました。

もとの隊形に一旦戻ると、今度は一転して「クレヨンしんちゃん」の音楽に合わせてユーモラスなダンスを披露。

再び、最後は「集合写真」という規律のある動きの演技で締めて、退場です。

会場を1周して退場する彼らに大きな歓声と拍手が送られました。

いよいよ残るプログラムは2つ。「団対抗リレー」と「フォークダンス」です。

フォークダンス」は採点競技ではないので、次の「団対抗リレー」の結果が優勝争いを大きく左右します。

各団から選抜されたスピード自慢の生徒たちが、本気モードで争う「団対抗リレー」は体育大会の花形種目です。

選手以外の生徒たちも団席からおりてきて、トラックを取り囲む形で声援を送ります。

号砲とともに、先頭に立つのは青団です。この展開は「織り込み済み」。

なぜなら、リレーの選手は1年生、2年生、3年生の順に登場することになっており、1年生の1組(健康スポーツコース)の生徒たちは青団に属しているからです。

バトンが2年生に渡ると、ここで、2年生の1組が属する黄団が追い上げて先頭に立ちます。

そして、3年生にバトンが渡り、赤団が逆転。先頭に立ったのは赤団でした。

続いて黄団、青団の順で、バトンはアンカーを務める各団の団長に渡りました。

ただ、その差はわずかです。

先頭を走る赤団の団長は男子ハンドボール部の副キャプテンの生徒。黄団の団長はサッカー部の生徒。そして、青団の団長は男子ハンドボール部のキャプテンの生徒で、U-18日本代表候補にも選ばれている「トップアスリート」です。

ここまでの選手は一人半周ずつでバトンをつないできましたが、アンカーの団長はグラウンドを1周することになっています。

最後尾でバトンを受けた青団の団長は、すぐに目の前の黄団をとらえ、さらに先頭の赤団を追っていきます。

男子ハンドボール部のキャプテン対副キャプテンのデッドヒートはゴールテープを切るところまでもつれ込み、ほぼ同時にゴールテープを切りました。

「1位はどっち?」

係の先生がビデオ撮影していたスマホを持って本部席へ。

文字通りの「ビデオ判定」により、青団の逆転勝利となりました!

ここまでの総合得点では最下位だった青団が、最後の種目を制したわけです。

まさに「手に汗握る展開」となった「団対抗リレー」でした。

最後の種目は、全校生徒が参加する「フォークダンス」です。

ただ、男子と女子の人数バランスが整わず、もともとは商業高校だった本校は女子の人数がやや多くて、「男性側の踊り手不足」が毎年の常となっています。

そこで、男子職員がかり出されるのですが、1年生の女子生徒が本部席めがけて駆け寄ってきて、

「校長先生、お願いします!」

と「助っ人要請」を受け、私もかり出されることになりました。

これまた毎年恒例の「アンコール」がかかり、2度のアンコール。計3回のフォークダンスを楽しく踊りました。

閉会式となり、結果発表。

最後の「団対抗リレー」では惜敗を喫したものの、「団体競技」でことごとく勝利を収めていた赤団が見事に優勝を飾り、優勝旗を手にしました。

コロナ禍のために「原則無観客」、「半日での短縮開催」という形の体育大会でしたが、生徒たちの心に「青春の1ページ」を刻む素晴らしい1日となりました。

保護者の皆様に向けてはYouTube限定公開でのライブ配信を行い、1週間程度はアーカイブでご覧いただけるようになっています。保護者の皆様にはそちらもご視聴いただけると幸いです。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。