YouTuber校長日記

YouTuber校長として、サッカー解説者として日々の生活の中で感じたことや本を読んで学んだことなどを書きます!

第59回熊本県高校総体 渡邊(千原台)5冠 自転車女子

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

今日のブログのタイトルは、「第59回熊本県高校総体 渡邊(千原台)5冠 自転車女子」です。

実は、このタイトルは、5月16日㈪付け地元紙・熊本日日新聞のスポーツ欄の小見出しと同じです。

5月14日㈯から15日㈰にかけて、熊本県高校総体の先行開催・自転車競技が福岡県の久留米競輪場で行われました。

熊本県高体連自転車競技専門部長という職をいただいていることもあり、久留米での大会に行って来ましたので、今日のブログではその大会の様子をお伝えします。

まずは、タイトルにもあげた女子の渡邊あかりさんの活躍ぶりです。

彼女は、3月に行われた「全国高等学校選抜自転車競技大会」で「ケイリン」では優勝、「500mタイムトライアル」では準優勝を果たした実力者。

今回の大会でもエントリーした5種目すべてで優勝を果たし、「熊本県高校総体での5冠」を達成しました。

このような実力を備える渡邊さんですが、九州内に強力なライバルがいます。

それが、福岡県・祐誠高校の池田瑞紀さんです。

池田さんは、今回の大会での「2000m個人追い抜き」という種目で、「ジュニア日本新記録」を出しています。

ここで、ちょっと説明が必要ですね。

実は、今回の熊本県高校総体自転車競技は、会場として久留米競輪場をお借りしていることもあり、福岡県高校総体自転車競技との合同開催です。

ですから、基本的には、熊本県の選手は熊本県の選手同士で、福岡県の選手は福岡県の選手同士でレースを行うのですが、そんなに競技人口が多くない種目については、熊本県の選手と福岡県の選手が一緒にレースに出場し、それぞれのタイムで順位を決するという形で大会を運営しています。

千原台高校の渡邊さんと祐誠高校の池田さんは、ともに3年生の同学年。1年生の頃から常に九州内のライバルとして競い合ってきました。

ただ、渡邊さんがどちらかというと短距離種目を得意とするの選手なのに対して、池田さんは長距離種目を得意としています。

ということで、3月の「全国選抜大会」では同じ種目に出場することはなく、それぞれが出場した種目で「日本一」に輝いたというわけです。

そんな二人が今回の大会ではともにエントリーし、同じバンクで走ることになったのが、「女子ケイリン」という種目でした。

ケイリン」については、プロの世界でもおなじみですので、レースの様子は想像できることだと思います。

ケイリン」は、自転車競技の中では短距離種目に属する種目であり、「全国選抜大会」では渡邊さんが優勝。池田さんはエントリーしていませんでした。

そんなわけで、今回の大会で久しぶりの「直接対決」が実現しました。

結果はわずかな差で池田さんの勝利。渡邊さんはわずかに池田さんの後塵を拝し、2位となりました。

自転車競技の特徴は、短距離種目と長距離種目があるものの、基本的に高校生は地方大会では、そのどちらにも出場するということです。

この夏の「全国高校総体」で、春の「全国選抜大会」に続いてのケイリンでの「全国連覇」をねらう渡邊さんにとっては、悔しい結果となりましたが、この悔しさをバネにしてさらに飛躍してくれることだと思います。

「全国選抜大会」のあとの渡邊さんへのインタビューをYouTubeで公開していますので、こちらもご覧いただけるとうれしいです。

youtu.be

男子の種目で千原台高校の選手が優勝した種目があります。それは、「4000m速度競走」という種目です。

自転車競技には様々な種目があり、そのルール等については、私もまだ勉強中なのですが、この「4000m速度競走」は、10名ほどの選手が同時に出場し、4000m、つまり1周400mのバンクを10周して順位を競うという種目です。

この種目には独特のルールがあります。それは「先頭責任」というルールです。

「必ず一度は、ホームストレッチかバックストレッチのラインを先頭で通過しなければならない」というルールで、空気抵抗が選手の体力に大きな影響を与える自転車競技独特のルールです。

このルールが今回のレースでの思わぬアクシデントの要因となりました。

ラスト1周となったところで、「先頭責任」をまだ果たしていなかった選手が先頭に立とうとスピードを上げたところで前の選手と接触、一気に4名の選手が巻き込まれる転倒事故となりました。

幸いにして命にかかわるような事故にはならなかったのですが、初めて競技中の集団転倒を目にした私は冷や汗が流れました。

ということで、この転倒事故よりも前方を走っていて事故に巻き込まれることのなかった千原台の選手たちが、1位から3位を独占するという結果になりました。

千原台高校・自転車競技部の選手たちの本当の戦いは、このあとに続く「九州高校総体」、そして、「全国高校総体」です。

それまでの間にさらに足を磨いて、さらなる活躍を期待しています!

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。