YouTuber校長日記

YouTuber校長として、サッカー解説者として日々の生活の中で感じたことや本を読んで学んだことなどを書きます!

先進校視察の旅 いざ、東京へ!(その5:聖徳学園編)

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

これまで4回に渡ってお話ししてきた「先進校視察の旅 いざ、東京へ!」シリーズも今回が最終回となります。

旅の最終日に視察させていただいたのは、東京都武蔵野市にある聖徳学園高等学校。幼稚園から高校までの15年間の一貫教育を行うことにより「考える力」を育むことを目指す学校です。

はじめに、伊藤校長先生から聖徳学園の概要を説明していただきました。

「本校でIpadを導入して8年目になります。」(熊本市は5年目ですから、かなり早い導入ですね)

「本校は仏教系の学校で、『聖徳学園』という学校名は、学校の創設者が聖徳太子を尊敬していたことに由来します。」

「『和の精神』を大切にしていて、『人とのつながり』、『知識とのつながり』、『世界とのつながり』を育んでいくことを目指しています。」

「それを行うための大切なツールがIpadです。生徒総会を『オンライン開催』にしたり、ユネスコで『英語のプレゼン』を行ったりするのにも欠かせないツールです。」

「私の好きな言葉に『出過ぎた杭は打たれない』という言葉があります。なので、先生方には、常に『どんどん出過ぎる取り組みをしてください。』と伝えています。」

このあと、校長先生と研究部長の品田先生に校内を案内していただいて、授業の様子をみせていただきました。

まさに、校長先生の「出過ぎた杭は打たれない」という言葉にふさわしい先進的な取り組みがみられました。

授業の様子はもちろん素晴らしかったのですが、学校運営の面で「これは良い!」、

千原台でもやってみたい!」と思う取り組みが二つありました。

一つ目は「チューター制度」です。

「チューター」という言葉の本来の意味は、

「大学において学士課程の学生への助言や教授の補佐を行うもののことであり、同じ学科の大学院生がその役割を担うことが多い。」(Wikipediaより)

となっています。

聖徳学園では、高校を卒業した卒業生が、卒業後に「チューター」として登録し、様々な学習場面で在校生の学習サポートをしてくれているということでした。

「チューター」を経て、現在は「ICT支援員」となり、職員となって働いている方もおられました。

母校愛を持った卒業生がたくさいる千原台高校にもぴったりの制度です。

もう一つは、「共同担任制」です。

聖徳学園では、職員数の関係で中学1年生と2年生だけで導入しているということですが、たいへん大きな効果が現れているそうです。

千原台高校では、現在、全クラスに担任が1名、副担任が1名配置されています。人員的にはすぐにでも対応できる制度です。

来年度にむけて、導入を検討していきたいと思っています。

最終日のこの日は、聖徳学園の視察を終えた後に、文部科学省を訪問し、3日間の「旅」が終わりました。

様々な学びのある素晴らしい「旅」でした。次回からは、もっと多くの教職員にこのような経験をさせていきたいと考えています。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。