どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
昨日(8月20日)に行われたJ2リーグ第32節・アルビレックス新潟対ロアッソ熊本の一戦は、ロアッソ熊本も素晴らしい内容のサッカーをみせてくれたものの、前半にカウンター攻撃で奪われた1点を取り返すことが出来ず、1-0で新潟が勝利しました。
今日は、この一戦を振り返ります。
ロアッソ熊本の先発メンバーは、
GK 佐藤
DF 黒木、酒井、イヨハ
MF 河原、三島、田辺
FW 杉山、高橋、竹本、伊東
左のFWで伊東が4試合ぶりに先発メンバーに入りました。
対する新潟は、4-2-3-1の布陣。しっかりとボールを保持し、試合の主導権を握りつつ相手を崩すことの出来るチームです。ここまでに17勝、勝ち点59を得て、順位は2位。しかも、平均のボール保持率が62%という数字が「主導権を握って勝つ」という戦いぶりを表しています。
注目選手は、ワントップに入るFW谷口。2020年シーズンは、ロアッソ熊本に在籍し、J3得点王に輝いた選手です。
試合は、立ち上がりからお互いが自分たちの特徴を出し合う緊迫した展開となりました。
前半5分、オープニングシュートを放たのはロアッソ熊本でした。
右サイドのFW杉山からの横パスを受けた竹本がペナルティーエリア付近からシュート。しかし、このシュートは浮いてしまい、ゴールマウスを捉えることが出来ません。
続く、前半12分、14分には、新潟のワントップ谷口が立て続けにシュートを放ちますが、これもゴールとはなりませんでした。
前半17分には、今度は熊本がビックチャンスを作ります。左サイドで竹本がボールを持ったところを伊東がオーバーラップで追い越し、縦パスを受けます。そのまま左サイドをドリブルで駆け上がり、左足でクロスを送ると、ここに飛び込んだのはMF三島。決定的なシーンとなりますが、ここは相手GKの好守に阻まれてしまいました。
そんな前半18分、新潟が素晴らしい守備からのカウンター攻撃を展開します。
熊本が左サイドでつなごうとしたボールをインターセプト。すぐさま、FW谷口に縦パスを出します。ボールを受けた谷口が、ゴール方向へドリブルでしかけ、熊本のDFを惹きつけます。そして、左から上がってきたMF小見に絶妙のパス。これを小見が巧みなシュートで見事に熊本のゴールに流し込み、新潟が先制ゴールを奪いました。
前半はこのまま新潟1-0熊本で終了。
ハーフタイムに熊本ベンチが動きます。左FW伊東に替えて、坂本を投入。坂本は過去の新潟戦でゴールを奪うなどの活躍をしており「新潟キラー」と言える選手です。
何とか1点を返したい熊本は、後半12分には右のFW杉山がクロスを送り、高橋がヘディングシュート。しかし、ゴールを割ることは出来ません。
熊本は、後半18分に竹本に替えて、新加入の平川を投入。後半35分には、杉山、田辺→阿部、藤田の2枚替え。続く42分には、高橋→土信田と5枚の交代カードを使い切って「総攻撃」をしかけます。
そして、後半のアディショナルタイムに入った46分。決定機を迎えます。
右サイドで得たフリーキックを蹴るのは、キャプテン河原。右足で放ったアーリークロスにダイビングヘッドで合わせた土信田のシュートは、見事に新潟ゴールに吸い込まれました。
しかし、ここで、レフェリーの笛。シュートの前に相手DFと競り合っていた酒井の手が相手選手にかかっていたということでファールの判定。「幻のゴール」となってしまいました。
試合はこのまま終了。1-0で2位の新潟が勝利を収めました。
負けはしましたが、私は、この試合に二つの「明るい光」をみました。
一つ目は、前述の通りここまで17勝。しかも平均ボール保持率62%を誇る新潟に対して、シュート数こそ7-11と及びませんでしたが、ボール保持率は50%ー50%という互角の内容のゲームができる「地力」がついているということです。
二つ目は、新潟のワントップで出場した谷口選手の活躍ぶりです。
なんで、相手チームの選手の活躍が「明るい光」なのか?
それは、ロアッソ熊本が「育成型のクラブ」として、確実に成長の道を辿っているという証明だからです。
このように「明るい光」が見えているとは言え、勝ち点を奪えなかったことにより、町田に勝ち点で上回られ、長崎、山形、大分など力のあるチームがすぐ下に迫ってきているという状態です。
リーグ戦も残り10試合。ここからが正念場です。
次節は、ホームでの東京ヴェルディ戦。声出し応援も出来ることになっています。
再び、サポーターの応援でチームに力を与え、勝ち点3を勝ち取りましょう!
私も、ヴィクトリーラジオの解説で参戦します!
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。