どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
今日のブログのタイトル『バックミラーに映る「風景」から未来を予想する』という言葉は、最近読んだ池上彰氏の著書「世界から戦争がなくならない本当の理由」(祥伝社新書)の一節です。
今日のブログでは、この本から学んだことをお話しします。
本書の「帯」の前面には、次のような文が記されています。
「戦後74年ーなぜ『過ち』を繰り返すのか」
「答えは歴史が教えてくれます。」
そして、「帯」の裏面には、
日本と世界の「戦後」を知る
〇取り残された沖縄ー県民反対でも続く埋め立て工事
〇なぜ、中国、韓国は「反日」をやめられないのか
〇日本は戦争の「負け方」からも学べていない
〇アメリカが育てたテロリストが9.11を起こす皮肉
〇東西冷戦下の1962年、核戦争の危機があった
〇東西のプロパガンダ:報道は真実を伝えているか
〇ヨーロッパに潜む「新冷戦」
〇2019年、米大使館のエルサレム移転が波紋に
〇日本人が知らないアフリカ、アジアでの代理戦争
〇「バックミラーに見える歴史」から学ぶこと
(本書の内容より)
という文が書かれています。
これを読めば、本書の内容がだいたい把握できますね。
この本では、「第一次世界大戦」、「第二次世界大戦」、そして「戦後に起きてた様々な戦争・紛争」について振返り、「戦争をなくすために大切なことは何か?」ということについて論じてあります。
この本が出版されたのは2019年の8月ですので、現在起きている「ロシアとウクライナの戦争」については触れられていませんが、前述の「〇ヨーロッパに潜む『新冷戦』」に書かれていることは、現在起きていることを予見するような内容になっています。
そんな本書の中で、私が一番の教訓としたいと感じたのが、タイトルに
『バックミラーに映る「風景」から未来を予想する』
という言葉でした。
人間は未来の「風景」を見ることは出来ません。見ることが出来るのは過去の「風景」のみです。「過去」の風景を見る道具を「バックミラー」に例えて、著者は次のように述べています。
「未来に何が起きるかは、常に不透明です。平和な世界を築くためには、バックミラーをよく磨き上げて、そこに映る過去を冷静かつ謙虚に見直し、明確で具体的な教訓を得なければなりません。」(本書p251より引用)
私もその通りだと思います。
これは、学校経営にも活かせる考え方です。
過去に起きたことをしっかりと振返り、冷静かつ謙虚に受け止めて、今後の学校経営の教訓としていきたいと思います。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。