どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
「校長先生に『公欠願い』の押印をお願いに来ました。今、よろしいでしょうか?」
「いいですよ。」
毎年、この季節に休み時間ごとにかわす生徒との会話です。
「公欠願い」とは、「就職試験を受けるために、この日のこの時間帯は授業を欠課しますので『公欠』としてください」という申請書です。
千原台高校では、就職試験の際の「公欠願い」については、生徒自身が、担任→学年主任→進路部長→教頭→校長という順に「持ち回り」で「決裁」を受けることになっています。
これも、社会人としてのマナーを身につけるための教育の一環です。
千原台高校の令和3年度の進路先の内訳は以下のようになっています。
以前は、「大学・短大への進学」と「専門学校への進学」、そして、「各方面への就職」が3割ずつという感じでしたが、昨年度は上のグラフのようになっています。
公務員や自営等も含めて「卒業後に社会人になる」とう生徒の割合は23%です。
コロナ禍に入り、ホテル等の観光関係の求人が減ったことなども影響して、就職希望者の数は減少傾向にあります。
とは言え、今年も数多くの3年生が「社会人生活のスタート」を目指して、就職試験を受けます。
一番早い就職試験が、今日(9月16日)から始まります。
この季節に行うことが「押印」のほかにもう一つあります。
それは、「面接練習」の相手です。
生徒たちは、「面接練習表」を手に、先生方のところを回り「練習予約」を入れて、「面接練習」を重ねます。
多くのの生徒たちが、担任の先生や3年部の先生など日頃から授業等でお世話になっている先生のところを回り、「最後の仕上げ」として校長である私のところへ「面接練習」にやって来ます。
昨日も数名の生徒の「面接練習」を行いました。
私のところに来るまでに先生方と何回も練習を積み重ねて来ているだけあって、「緊張のあまり、何も言えなくなってしまう。」というような生徒は一人もいません。
みんな美しい姿勢で、私の目をみて、しっかりと受け答えをすることが出来ています。
ほとんどの生徒が「面接ノート」を手にして来るので、それを借りて、そこに書いてある「予想設問」を中心に質問し、そこから、質問の内容を広げていったり、あえて、ノートに書いていないような質問をするようにしています。
例えば、「志望動機を教えてください。」というような「予想設問」にある質問には、どの生徒もスラスラと立て板に水という感じで答えます。
「ここまで、よく練習を積んで来ましたね。『志望動機』など『予想設問』として準備していた質問については、暗記してるんだよね?」
「はい。」
これは、すばらしいことです。ただ、ここに落とし穴があります。
「暗記しておくことは素晴らしいんだけど、ただの暗記だとすべてを一塊として覚えているために、緊張してどこかで引っかかると、頭が真っ白になり、すべてが飛んでしまうことがあります。」
「それを防ぐためには、暗記した中身をもう一度箇条書きにしてみて、ポイントを覚えておくようにしてください。そうすれば、4つのポイントのうち一つを忘れてしまっても、あとの3つを自分の言葉で伝えれば大丈夫ですから。」
このようなアドバイスを送ります。
すべての生徒たちが自分が希望する職種の会社に合格できるように最後までサポートしていきます。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。