YouTuber校長日記

YouTuber校長として、サッカー解説者として日々の生活の中で感じたことや本を読んで学んだことなどを書きます!

高森高校に学ぶ!~R5,4月よりマンガ学科を新設~(前編)

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

昨日(10月6日)、熊本市で行われた「九州地区高等学校長教育研究協議会」に参加しました。

会の目的は、

「九州各県の高校教育に関する諸問題について、諸調査並びに研究協議を行い、時代の進展に即応する高校教育の進行を図り、併せて九州各県の会員相互の連携を深める。」

ことです。

昨日の内容は以下の通りでした。

(1)開会行事

(2)情勢報告 全国高等学校校長協会事務局長より

(3)研究協議 「働き方改革の現状と課題」

(4)事例発表 ①熊本県立高森高等学校 ②熊本県立かもと稲田支援学校

(5)教育懇談会

どの内容も素晴らしかったのですが、私にとって特に衝撃的だったのは、「(4)事例発表 ①熊本県立高森高等学校」の発表でした。

高森高校は、千原台高校と同様に、現在、高校改革の真っ只中。しかも、学科改変による改革のスタートが「令和5年の4月」という共通点もあります。

高森高校がある高森町は、阿蘇五岳の南に位置し、熊本市から電車で行けば約1時間。その高森町にある唯一の高校が、熊本県立高森高校です。

現在、熊本市外にある県立高校すべてを悩ませている問題があります。それは「定員割れ」による生徒不足です。

1学年2クラス80人(全校で240人)という「募集定員」を定めている高森高校ですが、現在の全校生徒は74人。募集定員の4分の1も満たしていません。

当然、最大の課題は「入学者の確保」ということになります。

そんな高森高校ですが、ここ数年で少しずつ「追い風」が吹き始めていました。

その一つ目は…

南阿蘇鉄道の全面復旧に併せた肥後大津駅までの延伸決定」

です。

熊本地震の影響により「運休」が続いていた南阿蘇鉄道が復旧するとともに、JR肥後大津駅まで延伸されたことにより、熊本市内方面からの利便性が一気に向上しました。

このことにより、「熊本駅から高森駅まで乗り換えなしで40分~1時間」というアクセスになります。

そして、二つ目が…

「高森町マンガアカデミー構想に基づく株式会社コアコミックスとの『エンタメ業界との連携によるまちづくり』協定締結」

です。

この協定には、3つのプロジェクトが示されていました。

① (株)コアミックスの誘致と第二本社建設支援

② 海外からマンガを学びに来るインバウンド需要を想定

③ 町営寮の整備検討開始

これを機に「(株)コアコミックスが高森温泉館跡地に第二本社を建設」、「くまもと国際マンガCAMPを高森町で開催」などという動きが始まります。

また、熊本県の行政にも「高校魅力化推進室の新設」、「県立高校の未来を考える~そのあり方と魅力づくり~有識者会議で高森高校の方向性を助言」、「『マンガ県くまもと』を宣言」などという動きが見え始めます。

このような状況の中で、高森高校の校長先生は、

「高森高校に『マンガ学科』を新設する!」

という決意を固めたということでした。

このあとこれがどのように現実化していくのか…

この続きは(後編)でお話ししますね。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。