どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
今日のブログのタイトルは、
高森高校に学ぶ!~R5,4月よりマンガ学科を新設~(後編)
昨日のブログの続きです。
昨日の(前編)では、「定員割れ」に苦しむ高森高校の現状(定員割れに苦しむのは、千原台高校やその他の公立高校「あるある」ですが…)と、そこに吹き始めた「追い風」についてお話ししました。
その二つの「追い風」とは、「南阿蘇鉄道の復旧による交通アクセスの改善」と「高森町マンガアカデミー構想に基づく(株)コアミックスとの協定締結」でした。
そのような状況の中で、現在の高森高校の校長先生が、令和2年4月1日に高森高校に着任されます。
現状の説明を受けた校長先生は、ここで、
「どんなに道が険しくても『マンガに関する学科改変』に動く!」
と心の底で決断されたそうです。
そして、以下のように「改革」は加速していきます。
令和2年7月
・県教委「魅力化推進室」へ協力要請
・(株)コアミックス社長と面会。「全面協力できる。」との回答を得る。
9月
・高森町より「マンガ学科設置」の正式要請
10月以降随時
・県教委各課への情報提供と意見交換
2月
・「マンガ学科」を有する先進校(長野県松本市)を視察
・県立教育センターへ「カリキュラムサポート」を要請
令和3年度4月より
・転入職員を含めて全職員での共通理解
・普通科・マンガ学科の普通教科及び総探についての情報収集
・「魅力化推進室」との連携強化による学科改変準備の加速
8月
・校長主導の職員研修の実施「今の高森高校に学科改変が不可欠な理由と緊急性」
校長先生のお話によると、この8月に行った「校長主導の職員研修」が、「大きなターニングポイントになった。」ということでした。
校長先生の「熱意」、「本気度」がすべての教職員に伝わり、「職員一丸となって学科改変に取り組む」という空気になり始めたということです。
奇しくも高森高校の校長先生と同じ令和2年4月1日に千原台高校の校長に着任し、「高校改革」、「学科改変」に取り組んで来た私は、この言葉を複雑な思いで聴きました。
なぜ、複雑なのか?
それは、「私にもそういうターニングポイントがあったなあ。」という気持ちと、「自分は、本当に高森高校と同じレベルの『チーム一丸』を築けているだろうか?」という気持ちが交錯したからです。
このあと高森高校は、
・「県教委、高森町、(株)コアミックス、高森高校」四者協定を締結
・四者による「オープンスクール」への積極的な取り組み
・プロの手による「プロモーションビデオ」の制作(高森町発注)
・「オープンスクール」へのマスメディアからの取材(熊本県民テレビ)
とさらに加速度を高めていったそうです。
発表の最後に「プロモーションビデオ」をみせてもらいましたが、まさに感動的なビデオでした。
同じ令和5年4月に「学科改変」をスタートさせる千原台高校も、この高森高校の実践を「良きロールモデル」とし、「これから自分たちに出来ることを精一杯やっていこう!」と心に誓ったひと時でした。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。