YouTuber校長日記

YouTuber校長として、サッカー解説者として日々の生活の中で感じたことや本を読んで学んだことなどを書きます!

高森高校に学ぶ!~R5,4月よりマンガ学科を新設~(後編)

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

今日のブログのタイトルは、

高森高校に学ぶ!~R5,4月よりマンガ学科を新設~(後編)

昨日のブログの続きです。

昨日の(前編)では、「定員割れ」に苦しむ高森高校の現状(定員割れに苦しむのは、千原台高校やその他の公立高校「あるある」ですが…)と、そこに吹き始めた「追い風」についてお話ししました。

その二つの「追い風」とは、「南阿蘇鉄道の復旧による交通アクセスの改善」と「高森町マンガアカデミー構想に基づく(株)コアミックスとの協定締結」でした。

そのような状況の中で、現在の高森高校の校長先生が、令和2年4月1日に高森高校に着任されます。

現状の説明を受けた校長先生は、ここで、

「どんなに道が険しくても『マンガに関する学科改変』に動く!」

と心の底で決断されたそうです。

そして、以下のように「改革」は加速していきます。

令和2年7月

・県教委「魅力化推進室」へ協力要請

・(株)コアミックス社長と面会。「全面協力できる。」との回答を得る。

9月

・高森町より「マンガ学科設置」の正式要請

10月以降随時

・県教委各課への情報提供と意見交換

2月

・「マンガ学科」を有する先進校(長野県松本市)を視察

・県立教育センターへ「カリキュラムサポート」を要請

令和3年度4月より

・転入職員を含めて全職員での共通理解

普通科・マンガ学科の普通教科及び総探についての情報収集

・「魅力化推進室」との連携強化による学科改変準備の加速

8月

・校長主導の職員研修の実施「今の高森高校に学科改変が不可欠な理由と緊急性」

校長先生のお話によると、この8月に行った「校長主導の職員研修」が、「大きなターニングポイントになった。」ということでした。

校長先生の「熱意」、「本気度」がすべての教職員に伝わり、「職員一丸となって学科改変に取り組む」という空気になり始めたということです。

奇しくも高森高校の校長先生と同じ令和2年4月1日に千原台高校の校長に着任し、「高校改革」、「学科改変」に取り組んで来た私は、この言葉を複雑な思いで聴きました。

なぜ、複雑なのか?

それは、「私にもそういうターニングポイントがあったなあ。」という気持ちと、「自分は、本当に高森高校と同じレベルの『チーム一丸』を築けているだろうか?」という気持ちが交錯したからです。

このあと高森高校は、

・「県教委、高森町、(株)コアミックス、高森高校」四者協定を締結

・四者による「オープンスクール」への積極的な取り組み

・プロの手による「プロモーションビデオ」の制作(高森町発注)

・「オープンスクール」へのマスメディアからの取材(熊本県民テレビ)

とさらに加速度を高めていったそうです。

発表の最後に「プロモーションビデオ」をみせてもらいましたが、まさに感動的なビデオでした。

同じ令和5年4月に「学科改変」をスタートさせる千原台高校も、この高森高校の実践を「良きロールモデル」とし、「これから自分たちに出来ることを精一杯やっていこう!」と心に誓ったひと時でした。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。