どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
一昨日、昨日とお話ししてきた「パネルディスカッション『eスポーツ×教育』」シリーズも今日で(その3)となります。
昨日までのブログで打合せの様子をお話しし、今日はいよいよ「登壇」してからのお話です。
コーディネーターである遠藤教育長の進行のもと、最初にマイクを握るのは、北米eスポーツ教育連盟日本支部会長・松原昭博さんです。
松原さんの発言の概要は、
「eスポーツとは『STEAM教育の塊』である。」
というものでした。
「STEAM教育」とは、Sがサイエンス(科学)、Tがテクノロジー(技術)、Eがエンジニアリング(工学)、Aがアート(芸術・文学)、Mがマスマティック(数学)を現していて、これからの時代を担う生徒たちが身につけるべき必須の教育と言われています。
次に発表されたのは、ヒューマンアカデミー戦略本部長・青木千佳子さんでした。
青木さんが発表されたのは、
「ヒューマンアカデミーで行っている『eスポーツを通した人材育成』の内容」
でした。
ヒューマンアカデミーには、eスポーツのプロ選手たちが所属しています。その選手たちの大会での成績を上げるだけでなく、選手引退後のセカンドキャリアまで視野に入れて、「人として」どう成長させていくかというお話です。
そして、次にご指名を受けたのが私でした。
まずは、簡単に自己紹介。その中で、
「『体育会系』として育ち、教員生活を送ってくる中で自分は『反テレビゲーム』という意識を持っていたこと」
を話しました。
しかし、千原台高校の校長となり、eスポーツ部の生徒たちの成長を間近でみるうちに、その考えが変容してきたのです。
なので、その理由をお話ししました。
千原台高校のeスポーツ部では、おもに「リーグオブレジェンド」という種類のゲームに取り組んでいるのですが、このゲームは5対5の団体戦です。5人で協力して敵の陣地を攻略していきます。
その中で、みんなで目指すゴールは決まっているのですが、そこにたどり着くための道筋は無数にあるわけです。それを協働して探していく活動をすることにより「自分で答えを探す能力の育成」になっていると話しました。
また、「人材育成」という面で今、社会から求められているのは、「ICT人材」なのですが、それにも対応できる人材となる要素が、eスポーツには詰まっていると感じていることも話しました。
最初の発表では、ここまでにとどめました。
なぜなら、私の「eスポーツに関する引きだし」はそんなに多くないからです。
私のあとに崇城大学・中山学長が、
「現在の教育界で最も求められているのは『自ら興味を持ち学ぶ力』である」
という話をされ、そのことが大学でどのように行われているかをお話しされました。
こうしてどうにか、一巡目の発表が終わりました。
この続きは、(その4)でお話ししますね。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。