どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
今日のブログでは、「eスポーツ×教育」シリーズは1回お休みし、昨日(10月16日)、仙台のホームゲームとして行われたJ2リーグ第41節・ヴェガルタ仙台対ロアッソ熊本の試合を振り返ります。
結果は、2-1で仙台が勝利し、7位をキープ。プレーオフ圏内への望みを最終戦までつなぐことになりました。
まずは、熊本の先発メンバーです。
GK 佐藤
DF 黒木、菅田、イヨハ
MF 三島、河原、竹本
FW 杉山、高橋、平川、坂本
前節・群馬戦と全く同じ顔触れです。
対する仙台は、前節までの3-4-2-1から3-4-1-2に布陣を変更。2トップの布陣にしてきました。
試合開始からこの仙台の「布陣変更」が功を奏します。
2トップが前線で「プレスのスイッチ」を入れると、予想以上の厳しいプレスで仙台が熊本を圧倒します。
前半2分には、中央を崩されて、仙台のFW中島にシュートを打たれますが、ここは、熊本のGK佐藤が何とかセーブ。
しかし、続く前半4分には、同じように中央を崩されて、今度は仙台のFW富樫がシュート。GK佐藤のセービングもむなしく、ボールが熊本のゴールに吸い込まれ、仙台が開始早々の先制点を奪いました。
その後も、熊本はゴールに迫るような場面をほとんど作れないままに前半を終了。
0-1の1点ビハインドで後半に入ります。
私の眼には「今季最悪」とも映った前半の内容だっただけに、「ハーフタイムで選手交代があるのではないか。」と思っていましたが、熊本のベンチは、同じメンバーを後半のピッチに送りました。
ここに、私は「大木監督イズム」を感じたのですが…
この点は、最後に話しますね。
後半のピッチに立った熊本の選手たちは、徐々に自分たちのサッカーを取り戻し始めました。
そして、ようやく「熊本らしいサッカー」が出来てきたことを見極めて、熊本ベンチがカードを切りました。
高橋、杉山→田辺、ターレスの2枚替えです。
右足のケガなどの影響で戦列を離れていたターレスが、10試合ぶりにピッチに戻ってきました。
この交代で、左のMFに入っていた竹本が高橋のポジションだったワントップに入り、左MFに田辺が入りました。ターレスは、杉山のポジション右FWに、そのまま入ります。
ここから、さらに熊本の攻撃が加速します。
右サイドの「裏」を狙うターレスに良いパスが通り始め、度々チャンスを作ります。
そんな後半30分でした。右サイドの崩しから得たコーナーキック。キッカーは河原です。河原が蹴ったボールに走り込んだ菅田が合わせ、力強いヘディングシュートを放つと、仙台の選手に当たってボールの軌道が変わり、そのまま仙台ゴールに吸い込まれ、熊本の同点ゴールとなりました。
その後も、ターレスの右からの鋭いクロスに河原が飛び込み「触れば1点」という場面を作るも、わずかに届かず、試合は後半アディショナルタイムへ。
そして、残り時間もわずかとなった後半47分でした。仙台の右からのコーナーキックを蹴るのは、途中出場のMF遠藤。遠藤が蹴ったボールにフォギーニャが見事にヘディングで合わせ、仙台の勝ち越しゴールが産まれました。
このまま試合は終了。熊本にとっては悔しい1-2の敗戦となりました。
もちろん、敗戦は良いことではないのですが、この試合から得られたポジティブな点を二つ挙げます。
一つ目は、「あれだけ良くない内容だった前半と同じメンバーで後半をスタートし、その選手たちが、後半の開始約20分でゲームを建て直した。」という点です。
サッカーは野球とは違い、ベンチの監督からのサインでプレーすることはありません。すべては、選手自身の判断によってプレーしていきます。
もし、私が監督なら、ハーフタイムで選手を入れ替えたくなったと思うのですが、「自分たちで建て直してこい。」という思いで、同じ選手を後半もピッチに送り出した大木監督。それに応えた選手たちにさらなる成長の余地を感じました。
二つ目は、何と言っても「ターレスの復帰」です。
プレーオフに向けて「最高のジョーカー」としての更なる活躍が期待されます。
次節は、いよいよ最終節、ホームでの横浜FC戦です。
この敗戦で、さらに成長した姿を見せてくれることを信じて、みんなで声援を送りましょう!
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。