どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。それと、あと一つ、LGBT教育アドバイザーとしても活動しています。
昨日(10月17日)は、この三つ目のお仕事として、熊本市立白川小学校の「職員研修」にお招きいただき、LGBT教育についてお話ししました。
白川小学校の緒方俊郎校長先生は、高校時代のサッカー部の一学年先輩。大学時代には、緒方先輩が所属されていた大阪の大学にお世話になって、サッカー部の大阪遠征をさせてもらい、社会人となってからは、ともに「熊本県教員蹴友団」の選手として一緒にピッチに立っていました。
そんなご縁もあり、今回、お声掛けをいただいたのですが、白川小学校からは、この研修には独自の目的もあるとお聞きしていました。
それは、11月に行われる「熊本市地区人権研修会・基本認識部会」を白川小学校の先生方が担当することになっており、そこで、「LGBTQ+人権課題」について取り上げたいので、その際の参考となるような研修をしてほしいということでした。
この件については、以前からご相談をいただいており、実は、8月にも白川小学校にうかがって、関係の先生方とは一度お話をしていました。
そして、
「次は、全職員を対象に話をしてほしい。」
ということで、昨日の「職員研修」が実現したというわけです。
白川小学校に到着すると、緒方校長先生は「校内巡回中」ということで離席されていましたので、
「先にパソコンのセッティングをさせてください。」
ということで、研修会場にうかがいました。
そこには、すでに数名の先生方が来られており、その中のお一人は、8月に話を聞いていただいた先生でした。
「8月はありがとうございました。南先生からお話をうかがったおかげで、日頃の生活の中で『LGBT教育』の視点から周りをみるようになりました。」
と、その先生。
「ありがとうございます。それは、うれしいです。」
「先日、こんなことがあったんですよ。家族と一緒に熊本県内のとある『道の駅』を訪れたときに、『多目的トイレ』があったのですよが、そのトイレの入り口に『健常者の方のご利用はご遠慮ください。』と貼り紙がしてある。
これでは、トランスジェンダーの方々が利用できませんよね。」
「確かにその通りですね。」
障害を持った方々の人権を守ろうと「善意」で書いた貼り紙が、トランスジェンダーの方の権利を奪う形になっている。このことに気づかれたその先生の感性に感激しました。
講師として招いていただいたのですが、私の方が一つ勉強させていただく機会となりました。
次は、白川小学校の先生方が「熊本市地区人権研修会・基本認識部会」で「LGBT教育」を取り上げていただき「正しい基礎知識」が広がっていくことを嬉しく思います。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。