どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
今日のタイトルは、
大西熊本市長ローカルマニフェスト公開検証会 千原台生が登壇!(後編)
です。
昨日の(前編)の続きをお話しします。
(前編)では、この会で千原台高校の生徒が登壇することになった経緯と検証のテーマなどについてお話ししました。
100以上あるマニフェストの中で、千原台高校の生徒が検証するのは、
「008 必由館高校、千原台高校、総合ビジネス専門学校について、独自性と専門性を高め、質の高い教育を実現するよう、抜本的な改革を行います。」
という項目です。
まずは、生徒たちが出したこの項目の評価は…
「B:市立高校の改革において実現できている部分は評価できるが、未達成の個所もある。」
とし、「課題」として、次のように指摘しています。
「特色のあるコースを設立していることは理解できるが、進路選択の幅を広げることや生きる力を身につけるためにより高いレベルの学習機会を提供してほしい。」
続いての「政策提案」では、次のように提言しました。
「市立高校に対して、熊本市役所の採用枠を1枠ずつ設定すべきではないか。
千原台高校情報ビジネス探究科が4クラス、30人少人数編成となったため全商簿記検定だけでなく、より高いレベルの日商簿記検定に対応するプログラム(総合ビジネス専門学校との連携)を設定すべきではないか。実社会では日商簿記検定の評価が高く、取得することで就職率の向上や、大学入試においても有利になると言える。
自立した社会人として生活するために、金融商品などの投資についてより実践的な学習をするべきではないか。具体的には、家庭科の授業以外にも学習する機会を設け、年間を通して専門家に講義を依頼し、実際に少額の投資をしてみてはどうか。運用に際して、損失を被る可能性も考慮されるが、株価などの社会情勢に関心を持つ大きなきっかけになり得ると考える。
教職員による課外が廃止される見通しであるが、外部講師などの積極的な運用で生徒の学習機会を維持してほしい。」
なぜ、このようなことを千原台高校の生徒が望むのかについての根拠も進路先の現状をグラフで示すなどして、とても説得力のある内容になっていました。
生徒たちが、ここに挙げてくれた
① 市立高校に対する市役所の採用枠の確保
② 日商簿記検定取得の推奨
③ 少額投資を含めた金融教育の充実
④ 外部講師の積極的な登用
のうち、②、③、④については、現在、学校としても前向きに取り組んでいきたいと思っている項目です。
市長からも、
「高校生からの提言を次のマニフェストづくりに活かしていきたい。」
という発言もありました。
熊本市の行政の支援も受けながら、さらに生徒の力がつく「高校改革」になっていくように、これからも校長として全力で取り組んでいきたいと思います。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。