どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
昨日(10月30日)、ロアッソ熊本のホーム・えがお健康スタジアムで行われた「J1参入プレーオフ(以下PO)1回戦」、ロアッソ熊本対大分トリニータの一戦は、2-2の引き分けとなり、リーグ戦で上位の成績だった熊本がPO2回戦への切符を手にしました。
今日は、この試合を振り返ります。
熊本の先発は、
GK 佐藤
DF 黒木、菅田、イヨハ
MF 三島、河原、竹本
FW 杉山、高橋、平川、坂本
ここ数試合の不動の先発メンバーです。
対する大分は、3-4-2-1の布陣。リーグ戦最終節の琉球戦とは、6人のメンバーを入れ替えてきました。
試合は、キックオフからわずか20秒で動きます。
大分のGK高木のロングフィードをFW伊佐がヘッドですらすと、そのボールを拾ってペナルティーエリア内に侵入。最後は伊佐が冷静にシュートを打って、熊本のゴールネットを揺らしました。
前半は、この1点が重くのしかかり、0-1のままで終了。
今シーズンのリーグ戦で、熊本が負けた試合の多くは開始早々に失点しており、「嫌な雰囲気」のままに後半に入ります。
この試合のポイントとなったのは、後半30分の熊本の選手交代でした。
熊本ベンチは、高橋、杉山→粟飯原、ターレスの2枚替えというカードを切りました。
「高橋、杉山の2枚をベンチに下げて大丈夫?」
というのが、私のその時の正直な気持ちでした。
1点を失ったあと、徐々にいつものサッカーを取り戻した熊本の中心的な役割を果たしていたのが、この2人だと感じていたからです。
ただ、結果的にこの私の心配は「杞憂」となりました。
後半42分、GK佐藤のロングフィードをヘッドですらしたのは、途中交代でFWに入った粟飯原。そのボールを拾った坂本がペナルティーエリア内に侵入、冷静に相手選手を交わして、シュートを決めて同点としました!
「引き分けなら上位チームが次戦へ進む」というレギュレーションの中で戦っている熊本にとっては、勝ち越し弾にも値するゴールです。
アディショナルタイムに入った後半47分には、右サイドで粟飯原が起点を作り、ターレスへパス。ターレスが中にドリブルで切り込んで、坂本にパス。シュートを打つかと思われた坂本は、相手選手をひきつけて、上がってきた粟飯原に冷静にパス。これを粟飯原が得意の左足でシュート。ボールは大分ゴールに吸い込まれ、2-1と熊本がリードします。
これで、PO初戦突破という点では「2点差」となりました。
終了間際に大分にゴールを奪われましたが、そのまま試合は終了。
熊本にとっては、「薄氷の初戦突破」となりました。
今日のタイトルに「進化する火の国軍団」と書きました。
私が、ロアッソ熊本の確実な「進化」を感じたのは次の2点です。
①開始早々に先制点を奪われたにも関わらず、ゲームを自分たちのペースに引き寄せたこと。
②交代で入ったメンバーが、初戦突破を引き寄せる活躍をみせてくれたこと。
その辺りの詳しい理由は、YouTube解説で後ほどお話ししますね。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。