どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
「残念。無念。悔しい…」
J1参入決定プレーオフでの、京都との試合を終えたロアッソ熊本に対する、試合後の私の思いです。
後半アディショナルタイム、コーナーキックの流れから放たれた熊本のFW平川のシュートは、京都のゴールポストを叩きました。
「あと数センチ内側にボールが飛んでいれば…」
「たら… れば…」は。スポーツでは禁物と知りながらも、思わずそのような思いがわいてしまいました。
今日のブログでは、1-1の引き分けに終わり、ロアッソ熊本がJ1への昇格を果たせず、京都サンガが残留を決めた試合を振り返ります。
先発メンバーは、昨日のブログやYouTubeのプレビュー動画で予想していた通り、両チームとも直近の試合と全く同じメンバーでした。
試合前から、スタジアムは「一発勝負独特の緊張感」に包まれ、その緊張感通りの立ち上がりで試合は始まります。
両チームが、お互いに良いところを出し合い、ほぼ五分五分の内容で進んでいきます。
そんな前半38分。熊本がビッグチャンスをつくります。杉山がドリブルからの鋭いシュートを放つと、そこに、高橋も合わせて滑り込みますが、これを京都のGK上福元がうまくはじき出し、そのボールを上福元が押さえました。
そして、このボールを前線にフィード。京都のMF川崎がヘッドで競り勝ち、ボールをすらすと、これを受けたのは京都のFW松田でした。松田は、前方で斜めに走り込んでいるFW豊川に浮き球のスルーパス。これを豊川が、見事に熊本のゴールに流し込み、この後の熊本に重くのしかかる先制ゴールを京都が奪いました。
ビッグチャンスのあとに訪れた「一瞬のすき」。そこを突いたのは、熊本県出身の松田、豊川の両選手という、私にとっては、何とも言えない複雑な気持ちになるゴールでした。
このゴールにより、「熊本がJ1の扉を開くには、2点が必要」という苦しい状況になりました。
前半はこのまま1-0。京都がリードして終了します。
「点を取るしかない」という状況の熊本は、後半12分に坂本→ターレスという1枚目のカードを切ります。
ターレスが右サイドのFWに入り、盛んに縦に仕掛けます。
後半23分、右サイドでコーナーキックを得ると、キッカーは河原。右足から放たれた鋭いボールにイヨハがヘディングで合わせてシュート。ボールは京都のGK上福元の手をかすめて、ゴールに吸い込まれました!
ゴール裏の熊本サポーターが歓喜に沸いています。
私もTVの前でガッツポーズ!
この後も、30分に三島、黒木、高橋→藤田、阿部、粟飯原の3枚替え。
43分に杉山→土信田と5枚のカードを使い切って、熊本が総攻撃を仕掛けます。
後半のアディショナルタイム、左からのコーナーキックを得ると、ここもキッカーは河原。熊本はGK佐藤もゴール前に上がり、最後の望みをかけた攻撃です。
ゴール前に走り込んだ佐藤が京都の選手に倒されたようにも見えましたが、プレーはそのまま続行。こぼれたボールが平川の前に…
平川は、迷わずシュート。このシュートは、京都の選手に当たり、再び、平川の前に跳ね返ってきます。
ここで、もう一度シュート。ゴール方向へ鋭く放たれたシュートは、ゴールポストを叩き、無情にも跳ね返されました。
「あと数センチ内側に飛んでいれば…」
そして、試合終了を告げるホイッスル。
「あと数センチの差」で、J1の扉を開くことは出来ませんでした。
京都との「数センチの差」は、何だったのか?
その点については、本日公開予定のYouTube解説でお話ししたいと思います。
今は、私たちをここまで連れてきたロアッソ熊本の大木監督をはじめてするスタッフ、選手の皆さんに、
「ありがとうございました。お疲れさまでした。」
と伝えたいです。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。