どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
今日のタイトルは、
ドーハの歓喜 日本、強豪・ドイツを撃破!(後編)
です。
と言っても、「日本サッカー界の歴史的な勝利」から一夜明けた昨日。テレビ、新聞、インターネットなどあらゆるメディアがこの話題で持ち切りに…
私が試合の流れを解説するまでもない感じになっています。
そこで、試合の流れは、さらっと「おさらい」して、私が考える「勝因」をお話しします。
(前編)では、「ハーフタイムに久保→冨安のカードを切り、3バックにシステムを変更し、DFが安定した」というところまででした。
次に切ったカードは、後半12分の長友→三苫、前田→浅野でした。この交代により、右のウイングバックに三苫が入りました。
さらに、後半26分に田中→堂安のカードを切ります。この交代で、鎌田が、田中のいたボランチに下がり、鎌田の位置に堂安が入ります。
そして、4分後の後半30分に5枚目のカードとして、酒井→南野。これで、酒井のいた右のウイングバックに伊東が入り、伊東の位置に南野が入りました。
1トップに浅野、2シャドーに堂安、南野、両ウイングバックに伊東、三苫、さらに、ボランチに鎌田、遠藤という「超攻撃的布陣」です。
この布陣になった後半30分に堂安の同点ゴールが産まれ、さらに、後半38分に浅野の見事な逆転ゴールが産まれたことは、ご存じの通りです。
ここで、私が考える「勝因」をあげます。
それは、「良い準備」。この一言に尽きます。
試合後のインタビューで選手たちから、
「次の試合に向けて『良い準備』をします!」
という言葉をよく聞くと思いませんか?
この「良い準備」というのは、サッカー界では頻繁に使われるキーワードです。
私が、この言葉に初めて出会ったのは、今から20年前に「日本サッカー協会公認B級コーチライセンス」を取得するための講習会に参加した時でした。
その時の講師を務められていたインストラクターから、
「プロの監督は、5分間のミーティングをするために、2時間かけて資料を作ります。これが『良い準備』です。われわれコーチがすべきことは、次の試合に向けてあらゆる面での『良い準備』をすることなのです。」
という言葉を聞きました。
さて、では、森保監督はこの試合に向けて、どんな「良い準備」をしていたのか?
それは、
① 様々な試合の場面を考えてのゲームプラン
これがあったから、「ハーフタイムでの3バックへの変更」、「後半のメンバーチェンジによる『超攻撃的布陣』」が出来たわけです。
② 選手との信頼関係の構築
これは、就任以来、積み重ねてきた森保監督の行動、言動のすべての成果であり、この後も揺るぐことはないはずです。
③ スタッフを含めた日本サッカー協会全体での後方支援
けが人が確実に復帰できていることは、この力によります。
この試合の振返りは、YouTube解説でもお話ししています。こちらも観てもらえると嬉しいです。
さあ、次はコスタリカ戦です。
11月27日㈰、午後7時キックオフ。すべてのサッカーファミリーの力を結集して戦いましょう!
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。