どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。ととも、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
それと、あと一つ、LGBT教育アドバイザーとしても活動しています。
今日のタイトルは、
はるな愛さんのお話を聞いてきました!~性的指向・性自認に関するシンポジウム~(中編)
昨日の続きです。
昨日の(前編)では、タレント・はるな愛さんの小学校時代までをお話ししました。
さて、中学校に進学すると…
そこに待っていたのは、壮絶な「いじめ」でした。
足をひっかけられる。掃除用具箱の中に閉じ込められる。
そんな日々の中で、愛さんの心の中には、常に「二つの二択」があったと言います。
それは、「男として生きるか?女として生きるか?」、「生きるか?死ぬか?」の二つです。
そんな生活の中で、少しだけ明るい兆しが見えたのは、愛さんに「居場所」が出来たことでした。
お母様が生活のためにはじめられたスナックのお客さんに誘われて行ってみた「ニューハーフのお店」。そこには、愛さんが憧れていた「華やかなショーの世界」がありました。
それからは、学校が終わるとそこへ駆けつけるようになります。
愛さんの人生にとって、この「居場所」が出来たことは、本当に大きな転機だったのだと、お話を聞きながら感じました。
そして、高校生になると、時には学校をさぼって、そこへ行ったそうです。
そのうちに、ついにそのことがお父さんに知られてしまい、愛さんはお父さんに「カミングアウト」することを決心します。
「お父さん、話したいことがあるから近所のファミレスに来て。」
と電話で伝え、お父さんとファミレスのテーブルを挟んで向き合います。
向き合うこと20分。沈黙の時間が過ぎました。
そして、ついに、愛さんが、
「お父さん、これからの人生は、女としていきたいと思う。」
とカミングアウトしたとき…
お父さんは、目の前のフォークをぎゅっと握りしめ、
「わかった。そう決めたなら、その世界で日本一になれ。」
と涙を流しながら話されたのでした。
それからは、「ショービジネス」の世界で、どんどん人気者になっていった愛さんでしたが、そこは、浮き沈みの激しい世界です。
いつしか仕事が来なくなり、ついに、「残りの貯金が40万円」となったところで、生活のために一軒の小さいお店を出すことを決意し、お店をオープンさせました。
このお店も最初はお客さんが来てくれなかったのですが、徐々に繁盛するようになり、そこで、お客さんと話したり、歌ったりと忙しい生活が始まりました。
そんなある日、突然、「声が全く出ない」という状態に…
この続きは、次回の(後編)でお話ししますね。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。