どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
日本代表の活躍により、多くの皆さんの注目を集めたカタールW杯も、先ほど(日本時間12月11日午前6時ごろ)、ラウンド8(準々決勝)の最後の試合が終了し、大会のベスト4が出そろいました。
ベスト4に勝ちの残ったのは、アルゼンチン、クロアチア、フランス、モロッコの4か国。
今日のブログでは、この4か国の代表チームの特徴や注目選手を解説していきます。
よろしく最後までお付き合いください。
まずは、アルゼンチン。
アルゼンチンは一言で言うと「メッシのチーム」です。このことは、これまでにメッシが出場したW杯も同じだったのですが、今回のアルゼンチン代表チームの試合を観て感じるのは、
「メッシの良さを最大限に活かせるチーム」
になっているということです。
メッシの試合中の運動量(動く距離)は、他の選手に比べると圧倒的に少なく、はっきり言うと、ほとんど守備をしません。これは、現代サッカーでは考えられないことであり、世界中のサッカー選手の中で、それを認めてもらえるのはメッシただ一人だと言えます。
しかし、一瞬の相手のスキをついて試合を決めてしまうことが出来るのがメッシであり、その一瞬のために「エネルギーをためている」ともとらえられます。
今回のアルゼンチン代表は、監督・スタッフ、そして、選手全員がそのことを理解していて、周りの選手たちが人一倍走ることにより、このチームの強さを支えています。
ですから、アルゼンチンが優勝を飾る可能性は十分にあると思います。
唯一の懸念材料は、オランダ戦でも顔をみせたファールの多さです。「無用なファールでゲームを壊す」ということにだけはならないことを祈ります。
続いては、クロアチア。
日本代表に勝ってベスト8に進み、準々決勝では、何と「サッカー王国」であり、今大会の「優勝候補ナンバーワン」と目されていたブラジルをも倒してベスト4に勝ち上がりました。
このチームの中心選手は、何と言ってもモドリッチ。メッシよりも2歳年上の37歳ですが、90分(延長になれば120分)、ピッチのいたるところに顔を出す運動量を誇っています。
ご存じの通り、2試合連続のPK勝ちでベスト4に勝ち上がる立役者となったGKリバコビッチの存在も大きくなってきています。
クロアチアのチームとしての強みは、「ゲーム状況に応じた戦い方が出来る」という点です。
準々決勝のブラジル戦で、延長前半のアディショナルタイムにネイマールにゴールを奪われ、0-1とされた状況から、延長後半に同点に追いつき、PK戦に持ち込んで勝ち切る「底力」は、まさに圧巻でした。
また、クロアチアのベテラン選手たちは、1992年3月に勃発した「ボスニア内戦」を幼少期に経験しています。それを乗り越えてサッカー選手として活躍する彼らの「並外れたメンタルの強さ」もこのチームの「底力」の要因だと言えそうです。
アルゼンチン対クロアチア戦の試合結果の予想は…
「120分の試合時間内に勝負がつけば、2-1でアルゼンチン。」
とさせてください。
フランスとモロッコについては、明日の(後編)でお話しします!
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。