どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
今日のタイトルは、
カタールW杯 ベスト4出そろう! ~各チームを徹底分析~(後編)
です。
アルゼンチン、クロアチア、フランス、モロッコというベスト4が出そろったサッカーW杯カタール大会では、今日(日本時間では、12月14日午前4時)、準決勝のアルゼンチン対クロアチア戦が行われます。
アルゼンチンとクロアチアについては、(前編)ですでにお話ししましたので、今日はフランスとモロッコについてお話しします。
まずは、フランス。
このチームの注目選手は、すでに5ゴールを記録して、得点王争いでもトップを走るFWエムバぺです。代表では主に左サイドでプレーする彼のドリブルのスピード、切れ味、シュートの鋭さは圧巻です。日本の三苫選手のプレーをさらにスケールアップした感じと言えば、イメージしやすいかもしれません。
攻撃陣では、こちらもすでに4ゴールを記録しているFWジルーもいます。36歳のベテランで身長193cmの長身FWです。
ただ、攻守にわたってこのチームの中心と言えるのは、MFグリーズマンです。今大会は、インサイドハーフで出場し、攻守両面でカギを握る選手となっています。
この3人ともに、前回大会の優勝を経験していて、経験値も十分。
その他の選手も全員が高い能力とヨーロッパトップリーグでの経験を有していて、選手の総合力では「大会ナンバーワン」と言えるチームです。
唯一の懸念材料をあげるとすると、大会前にベンゼマ(レアル・マドリード)、ポグバ(ユベントス)、カンテ(チェルシー)などのワールドクラスの選手たちが負傷して欠場することになった影響で、ベンチにいる選手たちと先発組にややレベルの差があることです。
準々決勝のイングランド戦でもメンバーチェンジは1人のみ。延長戦となり「総力戦」となったときの選手層に若干の不安があります。
最後は、モロッコです。
この大会で彗星のごとく現れたまさに「ダークホース」でした。
とは言え、右サイドDFのハキミ(パリサンジェルマン)や左サイドDFのマズラウィ(バイエルン)、右MFのツィエク(チェルシー)などヨーロッパのビッグクラブで活躍している選手たちがいて、その他のほとんどの選手たちもヨーロッパのトップリーグで活躍しています。
「アフリカ勢初のベスト4」と話題になっていますのが、「アフリカっぽくない」という印象を持たれた方もいると思います。モロッコは北アフリカに位置し、海を隔ててすぐ北にスペインがあるという場所。
また、ほとんどの国民がアラブ系の人たちです。
ですから、同じアラブ系の人たちが多く住んでいるカタールでは、モロッコを応援する人が多く、スタジアムは「ほぼホーム状態」になります。
モロッコのチームとしての特徴は「フィジカルの強さ」と「ドリブルでもボールを運べるテクニック」です。
スペインやドイツは、パスを数多くつなげて攻撃をしてくるチームですが、モロッコは「堅守速攻」を得意としています。
また、自陣に攻め込まれてピンチな状況でも、スペースがあれば、ドリブルでボールを運んで、ピンチを逃れる技術もあります。
フランスは、モロッコの「旧宗主国」ということもあり、熱い試合になるのは間違いなさそうです。
私の予想スコアは、フランス1-0モロッコです。
ただし、延長戦に入るような試合になるとモロッコにも勝機がありそうです。
フランス対モロッコの準決勝は、12月14日(日本時間では15日午前4時)に行われます。こちらの試合にもご注目ください!
なお「ベスト4分析」は、YouTube解説でも公開していますので、こちらも観てもらえると嬉しいです。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。