YouTuber校長日記

YouTuber校長として、サッカー解説者として日々の生活の中で感じたことや本を読んで学んだことなどを書きます!

「わかりやすさの罠」池上彰著(集英社新書)に学ぶ

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

今日も昨日に引き続き、最近読んだ本から学んだことをお話しします。

今日の一冊は、

わかりさすさの罠(池上彰著:集英社新書

です。

わかりやすさの罠~池上流「知る力」の鍛え方~ 池上彰著(集英社新書

この本には、

池上流「知る力」の鍛え方

というサブタイトルがついていて、このサブタイトルに本書の魅力がよくあらわれています。

著者の池上彰氏については、テレビ等のメディアで大活躍されているので、皆さんもご存じのことだと思いますが、簡単にご紹介しておきますね。

池上氏は、1973年に慶應義塾大学を卒業後NHKに入局。社会部の記者を経験した後、「ニュース845」のキャスターや「週刊こどもニュース」の初代お父さん役として活躍。現在はフリーのジャーナリストであり、名城大学教授、東京工業大学特命教授なども務めています。

池上さんと言えば、「ニュースをわかりやすく解説してくれる人」として有名な人ですが、そんな著者が「わかりやすさには『罠』がある」と主張しているところに魅かれて、本書を手に取りました。

本書で紹介されている「わかりやすさの罠」を最もうまく使った人の一人がアメリカのトランプ前大統領です。

トランプさんが大統領選に立候補した当初は、「泡沫候補」とみられていました。しかし、彼は「Make America Greate Again(強いアメリカを取り戻す)」などの「わかりやすい英語」を駆使した演説で大衆を魅了し、ついにアメリカの大統領に就任しました。

日本の政治家で「わかりやすい演説」をした代表格は、小泉純一郎氏です。「郵政民営化」、「自民党をぶっ壊す!」などのインパクトのあるフレーズを使って、総選挙や自民党総裁選を制する手法は、「小泉劇場」とも呼ばれました。

本書では、このような「わかりやすさの罠」についての事例を示すだけでなく、その「罠」にかからずに、いかに自らの「知る力」を鍛えていくか?のヒントも数多く示されています。

私が特に参考になったと感じたのは、池上流「情報の時間割」という章でした。

池上さんが、1日24時間をどのように使って、情報を得ているのかが記されています。

新聞を複数紙同時に読むことや常に3冊程度の本を持ち歩くことなどは、私も実践しており、大いに共感出来ました。

我々のような中高年の読者にももちろん参考になりますが、大学生や若手の社会人などに特におすすめしたい一冊でした。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

ちなみに、今日(12月28日)は、私の58回目の誕生日です。

これからの一年間も「58歳伸び盛り!」の精神で、さらに成長していきたいと思います!

今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。