どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
昨日(1月8日)、東京体育館で行われた全国高校バレーボール選手権大会(春高バレー)決勝戦・鎮西(熊本)対駿台学園(東京)の一戦は、セットカウント2-3で駿台学園が逆転勝利し、熊本県代表の鎮西高校は、2年連続の準優勝となりました。
今日は、この試合をテレビの前で応援して感じたことをお話しします。
テレビの前で春高バレー男子の決勝戦、しかも、地元熊本県代表の鎮西高校の試合を応援するのは、2年連続です。
昨年の決勝戦では、日本航空高校(山梨)から2セットを先取するもその後、逆転されて2-3で敗れ、準優勝に終わっています。
この試合で、敗れたとは言え一人で52得点という驚異的な活躍をしたのが、当時、2年生エースだった舛本くんです。
あれから一年。舛本くんはエース、そして、チームのキャプテンとして再び決勝戦のコートに立ちました。
決勝戦を前にしての私の願いはただ一つ。
「舛本くんに春高バレーで日本一になってほしい!」
しかし、今年の舛本くんは右ひざを痛めながらのプレーで、決して万全の体調ではないと伝えられています。
3回戦以降は強豪校との対戦が続き、いずれも3-2の接戦の末に勝利を重ねてきた鎮西ですが、その過程では、なるべく舛本くんを使わずに、周りの選手たちをうまく機能させながら勝利を重ねていました。
さて、決勝の駿台学園戦では…
1セット目から、セッターのトスは舛本くんに集まります。
舛本くんも「エンジン全開」でスパイクを打ち続け、得点を重ね、あっという間に2セットを連取。
「このまま3-0で一気に勝利!」
という勢いで、第3セット14―10とリードしたところまでは良かったのですが…
このあと、少しずつ試合の「流れ」が駿台学園に傾いていきます。
第1セットから「エンジン全開」でスパイクを打ち続ける舛本くんの姿をみて、
「いいぞ!」
という気持ちの反面、私の心をよぎった
「このペースで最後まで大丈夫なのか…」
という思いが、現実のもののとなってしまいました。
第3セットを逆転で奪われると、続く第4セットも一度できた駿台学園ペースの「流れ」は変わらず、最終第5セットに入ります。
ここでも、鎮西は、ほぼすべてのトスをエース舛本くんに集め、舛本くんも必死にスパイクを打ち続けました。
しかし、ついに駿台学園に追いつくことは出来ず、セットカウント3-2で駿台学園が日本一の座を手中におさめます。
2年連続で準優勝。そして、「悲運のエース」となった舛本くん。
「世代最高のアタッカー」と呼ばれるにふさわしい大活躍をみせてくれましたが、ついに「春高での日本一」を手にすることは出来ませんでした。
ただ、試合後のインタビューに応える舛本くんの表情には、
「今の自分に出来ることはやり切った。」
という爽やかさがあふれていて、
「鎮西でバレーが出来て、幸せでした。」
と言ってくれました。
舛本くんをはじめとする鎮西高校男子バレーボール部の選手たち、スタッフ、関係者の皆様に心からの感謝と拍手を送りたいと思います。
この1月は、サッカーで大津がベスト4,バレーボールで女子の信愛女学院もベスト4、男子バレーで鎮西が準優勝と多くの熊本の高校生が大きな感動を届けてくれました!
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。