どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
今日のブログでは、久しぶりに「最近読んだ本から学んだこと」をお話しします。
今日の一冊は、
です。
著者の林真理子さんの職業は小説家ですが、現在は、日本大学理事長の職に就いています。
日本大学と言えば、「アメリカンフットボール部の悪質タックル問題」、「日大病院に絡む贈収賄事件」、そして、ついに「前田中理事長の逮捕」と次々に世間を揺るがす事件が起こり、「大学の体質」が問われています。
そんな日本大学の新理事長に就任し、いわば「火中の栗を拾う」状況で仕事をしているのが林真理子さんです。
林真理子さんは、1954年山梨県生まれ。私より10歳年上です。日本大学芸術学部を卒業後、コピーライターとして活躍。1982年、エッセー集「ルンルンを買っておうちに帰ろう」がベストセラーとなり、作家デビューを果たします。当時、大学1年生だった私もこの本を読んだことを記憶しています。その後、さまざまなジャンルの小説を書き、多くの賞を受賞。小説家としての確固たる地位を築きました。
そんな彼女が、「日本大学理事長」という職に就き、手腕を発揮する原動力は何だったのかということに興味を持ち、本書を手に取りました。
とともに、私自身も「還暦を2年後に控える」という年齢に達し、もっと「成熟」していかねばならないと感じていたことも、本書に魅かれた一因です。
著者は、「成熟した人」になるためのポイントについて次のように語っています。
「『人から必要にされる』ではなく、『人を幸せにしたい』、あるいは『人のために何か役に立ちたい』と能動的に考えればいい。
対象は、家族や知人、仲間たちでもいいし、たとえばボランティアをするなどしてより多くの人の役に立つということでも、もちろんいい。人のために何かをして、人を幸せにすることで自分も充足できる人。その上で、本当に自分が人のために役立っているのか、繊細に気を配り続けることが出来る人。簡単ではないけど、それはまさに成熟した人の姿と重なります。」(本書P21、22より引用)
うーん。なるほど。果たして今の自分はこのような「姿」になっているだろうか?
と考えさせられました。
さらに、本書の「あとがきにかえて」の中で、
「成熟とは、『昨日のままの自分だと少しつまらないよ』ということであると思います。少しずつでいいから、変わっていくということ。 ー中略ー
ちょっとしたことでいいから何か新しいことをして、昨日とは少し違た自分になってみる。成熟にはキリがありません。毎日新しいスイッチを入れながら、自分の変化を楽しむことが出来たら、なんて素敵な人生でしょう。」(本書181、182より引用)
と語り、本書を締めくくっています。
私も、
「毎日新しいスイッチを入れながら、そのことをこのブログでお話しし続けていこう!」
と決意を新たにしました。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。