どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
昨日(1月24日)、熊本県内の52校の公立高校で、「前期(特色)選抜入試」が行われ、私が校長を務める千原台高校でも、約190名の生徒が受検。無事に終了することが出来ました。
今日は、その様子を時刻ごとにドキュメント形式でお話ししますね。
7:30 入試準備委員集合
入試の実施に向けて、校内に「入試準備委員会」という組織を立ち上げています。そのメンバーの集合時刻は7時半。その会に出るために、私も7時半前には学校に着きました。
すでに「駐車場係」の先生たちが寒風の中で送迎の車の誘導をしています。基本的には、早朝の時間帯には、若手の職員から順に配置していたのですが、自主的に手伝う60代の職員の姿も見えました。感謝!感謝!です。
7:50 管理職打合せ
日頃は8時から行っている「管理職打合せ」を10分早めに開催。
その席で事務長から、
「こんなFAXが来ています。」
と見せられたのは…
「600万円を送金しなければ生徒や教職員を殺害する。」
という内容の脅迫文でした。
ただ、振込先に指定されているのは、東京にある銀行の口座。差出人の住所も東京。送信元のFAX番号も「03」で始まっていて東京から送られているということがわかります。
私は、教頭に、
「すぐに、警察と市教委に連絡してください。ただ、差出人や送信元が東京なのでいわゆる『愉快犯』の可能性が高いと思われます。入試の準備はこのまま続けましょう。」
と判断しました。
(この件については、本日:1月25日発行の熊本日日新聞22面に「県内72高校に脅迫ファックス 『殺しまくる』と現金要求」という見出しで報じられているので、詳細はそちらでお読みください。)
その後、市教委から同じ熊本市立の必由館高校にも送られていると情報が入り、警察からは「熊本県だけはなく、他県でも数日前から全く同じ脅迫文が届いているが、今のところ実害は出ていない」という情報が入りました。
ほぼ「愉快犯」に間違いないと思いますが、多くの人たちの不安を煽る許せない犯行です。
8:00 開場
受検生の入場口となっている体育館の玄関を開ける時間です。私も体育館の玄関付近に移動して受検生を出迎えました。
「おはようございます!」
という元気な挨拶とともに、緊張の面持ちの受検生たちが受付を済ませて、集合場所となっている2階のアリーナに向けて階段を上がっていきます。
「この生徒たちが、これからの千原台高校をになってくれるんだ」という熱い思いがこみ上げました。
そんな感慨に浸っていると…、1人の受検生が私の所へ来て、
「〇〇中学校の〇〇です。受検票を忘れてしまいました。」
と言ってきました。不安げな表情です。
「そうですか。大丈夫ですよ。受検票の再発行をしますので、引率の先生と一緒に事務室に行って、届け出てください。」
と促しました。
すると次には、
「スリッパを忘れてしまいました。」
という生徒が…、これも、
「大丈夫ですよ。スリッパの貸し出しをしますので、事務室に届けてください。」
と対応。二人とも事務室を経て、集合場所の2階アリーナに行くことが出来ました。
受検生の「集合完了時刻」は、8時40分です。
そこで、校長挨拶があり、私は3つのことを伝えました。その内容とは…
この続きは、明日の(後編)でお話しします。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。