どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
私は、「読書」を趣味の一つとしていますが、読む本のジャンルは次の3つに分かれています。
① 今すぐに仕事に役立ちそうな「ビジネス書」。
② 今すぐは役に立たないかもしれないけれど、自分の教養を高め、いずれは人生の役に立ちそうな「教養書」。
③ エンターテインメントを楽しむために読む「小説・エッセイ」等。
の3つです。
「① ビジネス書」の中でも、最も私と直接的な関係性が高いのが「教育関係者が書いたビジネス書」ということになります。
今回ご紹介する本はそのジャンルに含まれます。
「いい教師の条件」諸富祥彦著(SB新書)です。著者の略歴欄には、次のように記されています。
◎1963年福岡県生まれ。筑波大学人間学類、同大学院博士課程修了。千葉大学教育学部講師、助教授を経て、現在、明治大学文学部教授。教育学博士。
◎臨床心理士、公認心理士、上級カウンセラーなどの資格を持つ。現場教師の作戦参謀。「教師を支える会」代表。
(本書「著者略歴」より抜粋)
ということで、私が1964年生まれですので、ほぼ同年代。教育系の大学を卒業し、その後、大学の先生をしつつ、「スクールカウンセラー」などとして、学校に直接かかわってきた方だということです。
本書のサブタイトルには、「いい先生とダメな先生はここが違う」と記されています。
35年前に教師生活をスタートし、校長として6年目を迎えた私の中にも「いい先生とダメな先生はここが違う」というテーマについての実感はありますので、著者の考えと私の考えを比較する視点で読み進めました。
結論を言うと、著者の考えと私の考えはほぼ一致していました。
そこで、今日は、本書を参考にしての「いい先生に求められる力」を3つ紹介します。
① リレーション力(人間関係力)
「リレーション」とは「心と心のふれあう関係づくり」という意味です。著者は次のように述べています。
「教師という仕事は、子ども、保護者、同僚と、常に誰かを相手に人間関係を持つ中で行っていく仕事です。
その意味で、教師にまず求められるのは、瞬時にして相手とパッとリレーション(心と心のふれあい)をつくっていく力。しかも、相手が誰であるかを問わず、相手を選ばずにリレーションをつくっていくことが出来る力です。」
この意見は、私もまさに同感です。
教師全員にとってそうですが、教頭、副校長、校長などの管理職の任にある人には、さらに高いレベルの「リレーション力」が求められます。
なぜなら、管理職には、多く関わる人間に、地域住民、教育委員会関係者、企業の方々などが加わるからです。
私自身も、常に「リレーション力」を磨き続けていく必要性を感じています。
さて、あと2つの力とは何なのか?
それは、明日の(後編)でお話ししますね。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。