YouTuber校長日記

YouTuber校長として、サッカー解説者として日々の生活の中で感じたことや本を読んで学んだことなどを書きます!

「いい教師の条件」諸富祥彦著(SB新書)を読んで…(前編)

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

私は、「読書」を趣味の一つとしていますが、読む本のジャンルは次の3つに分かれています。

① 今すぐに仕事に役立ちそうな「ビジネス書」。

② 今すぐは役に立たないかもしれないけれど、自分の教養を高め、いずれは人生の役に立ちそうな「教養書」。

③ エンターテインメントを楽しむために読む「小説・エッセイ」等。

の3つです。

「① ビジネス書」の中でも、最も私と直接的な関係性が高いのが「教育関係者が書いたビジネス書」ということになります。

今回ご紹介する本はそのジャンルに含まれます。

「いい教師の条件」諸富祥彦著(SB新書)です。著者の略歴欄には、次のように記されています。

◎1963年福岡県生まれ。筑波大学人間学類、同大学院博士課程修了。千葉大学教育学部講師、助教授を経て、現在、明治大学文学部教授。教育学博士。

臨床心理士、公認心理士、上級カウンセラーなどの資格を持つ。現場教師の作戦参謀。「教師を支える会」代表。

(本書「著者略歴」より抜粋)

ということで、私が1964年生まれですので、ほぼ同年代。教育系の大学を卒業し、その後、大学の先生をしつつ、「スクールカウンセラー」などとして、学校に直接かかわってきた方だということです。

本書のサブタイトルには、「いい先生とダメな先生はここが違う」と記されています。

35年前に教師生活をスタートし、校長として6年目を迎えた私の中にも「いい先生とダメな先生はここが違う」というテーマについての実感はありますので、著者の考えと私の考えを比較する視点で読み進めました。

いい教師の条件 諸富祥彦著(SB新書)

結論を言うと、著者の考えと私の考えはほぼ一致していました。

そこで、今日は、本書を参考にしての「いい先生に求められる力」を3つ紹介します。

① リレーション力(人間関係力)

「リレーション」とは「心と心のふれあう関係づくり」という意味です。著者は次のように述べています。

「教師という仕事は、子ども、保護者、同僚と、常に誰かを相手に人間関係を持つ中で行っていく仕事です。

 その意味で、教師にまず求められるのは、瞬時にして相手とパッとリレーション(心と心のふれあい)をつくっていく力。しかも、相手が誰であるかを問わず、相手を選ばずにリレーションをつくっていくことが出来る力です。」

この意見は、私もまさに同感です。

教師全員にとってそうですが、教頭、副校長、校長などの管理職の任にある人には、さらに高いレベルの「リレーション力」が求められます。

なぜなら、管理職には、多く関わる人間に、地域住民、教育委員会関係者、企業の方々などが加わるからです。

私自身も、常に「リレーション力」を磨き続けていく必要性を感じています。

さて、あと2つの力とは何なのか?

それは、明日の(後編)でお話ししますね。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。