YouTuber校長日記

YouTuber校長として、サッカー解説者として日々の生活の中で感じたことや本を読んで学んだことなどを書きます!

「いい教師の条件」諸富祥彦著(SB新書)を読んで…(中編)

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

今日のタイトルは、

「いい教師の条件」諸富祥彦著(SB新書)を読んで…(中編)

昨日のブログの続きです。

昨日のブログでは、私が本書を参考にして考えた「いい教師の条件」三つのうちの一つ目、「リレーション力」についてお話ししました。

今日は、この続きをお話しします。

では、早速二つ目の発表です。

二つ目は、「ファシリテーション力」です。

このことについて著者は、次のように述べています。

「今、『教師の役割』が、世界的に大きく変わりつつあります。

 従来の『教科内容』を『教えること』(ティーチング)から、子ども一人ひとりのの『資質』『能力』を最大限に引き出すこと。そのために、『子ども自身の思考のプロセス』『子ども同士の対話のプロセス』を促進すること(ファシリテーション)へ、教師の役割が大きく変化しつつあるのです。」

このことは、現在、教育現場にいる私としても強く実感しています。

このように「教師の役割」が変化しつつある背景には、「学習指導要領の改訂」があります。高校では2022年度、つまり今年度から「完全実施」となった「新学指導要領」では、学びに対して子どもたちの主体性を育て能動的に取り組ませる「主体的・対話的で深い学び」(アクティブラーニング)が推奨されています。

「他人から強制されたこと」と「自ら進んでやったこと」のどちらが身に着くか?

これは、後者であることは、あなたも体験していることだと思います。

このことについては、脳科学的にも明らかになっていて、脳科学者の茂木健一郎著「プロファッショなるたちの脳活用法2」(NHK出版)では、「第1章 子どもの脳の育て方~成長の極意は『教えないこと』~」と題し、清水商業サッカー部の監督として、小野伸二川口能活を育てた大瀧雅良監督や、中学校英語教師として英語教育界最高の栄誉とされる「パーマー賞」(㈶語学研究所主催)を受賞した田尻悟郎先生の実践が紹介されています。興味のある方は、こちらの本も読んでいただくことをオススメします。

私自身は、「ファシリテーション力」をどんな機会に磨いているか?

それは、学校現場ではなく、サッカー協会の「47FAチューター(47都道府県サッカー協会指導者養成担当者)」としての仕事で磨いています。

「47FAチューター」の役割は、47都道府県でサッカー指導者養成講習会を開いて、受講生の「ファシリテーター」となり、受講生自身の「サッカー指導者としての資質」を引き出すことにあります。

現在、校長職にあり授業をする機会がなくなった私が、このような場で磨いた「ファシリテーション力」を発揮するのは、以前のブログでお話しした「教員採用試験対策」で若者たちを指導するときです。

今後は、さらに多くの教師が「ファシリテーション力」を磨いていく機会を作っていきたいと思います。

さて、三つ目は…

ここまでのかなりの字数になったので、明日のブログを(後編)とさせていただき、そこで、お話ししますね。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。