YouTuber校長日記

YouTuber校長として、サッカー解説者として日々の生活の中で感じたことや本を読んで学んだことなどを書きます!

「いい教師の条件」諸富祥彦著(SB新書)を読んで…(後編)

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

今日のブログのタイトルは、

「いい教師の条件」諸富祥彦著(SB新書)を読んで…(後編)

このシリーズの最終話です。

よろしくお付き合いください。

(前編)(中編)では、三つの「いい教師の条件」のうちの二つについてお話ししました。

一つ目は、「リレーション力」。誰とでもパッと望ましい人間関係をつくれる力です。

二つ目は、「ファシリテーション力」。子どもたちの「資質」「能力」を最大限に引き出すために、「子ども自身の思考のプロセス」「子ども同士の対話のプロセス」を促進する力のことでした。

今日は、いよいよ三つ目です。

三つ目の「いい教師の条件」とは…

「ミッションとパッション(教師であることの使命感と情熱)」です。

このことについて、著者は、次のように述べています。

「教師になる人には、強い『使命感と情熱』(ミッションとパッション)が必要です。

 教師は、子どもたちの人生に大きな影響を与える仕事だからです。」

(本書p,260より引用)

私は35年前に教師という仕事につき、数多くの「いい教師」と出会い、一緒に仕事をしてきました。

「いい教師」と言えるすべての人たちが必ず備えていたのが、この「ミッションとパッション」です。

ただ、現在の教師に求められている「ミッションとパッション」には、一つの方向性があります。

それは、

「その『ミッションとパッション』は、子どもたちの『ウェルビーイング(幸せ)』につながるものでなければならい。」

ということです。

子どもたちの「ウェルビーイング」につながるためのポイントについて、著者は次のように主張しています。

「『少数派の子ども』とは、いじめを受けている子、不登校の子、発達や愛着の問題のある子、LGBTの子たちです。

 私は、『本当に力のある教師とは、少数派の子どもの立場に徹底的に立つことが出来る教師である』と考えています。」(本書P222より引用)

まさにその通りだと思います。

しかし、私自身、これまでの教師生活、さらに管理職として仕事をする中で、本当にこれを貫くことが出来ていたかどうか…

反省すべき点も多かったように感じています。

たとえば、サッカー部の顧問として子どもたちを指導している時に、技術的、体力的に優れているとは言えない選手たちにも「ウェルビーイング」を感じさせる指導が出来ていたのか…

自分が担任をしていた時に、本当に少数派の子どもたちの立場に徹底的に立つことが出来ていたのか…

管理職としてはどうなのか…

この「ミッションとパッション」が大きい教師こそ、その方向性については、常に自分を見つめ直し、点検しながら歩むことが必要です。

私自身もそのように務めていかなければならないと決意を新たにしました。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。