どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
昨日(3月19日)、熊本市のえがお健康スタジアムで行われたJ2リーグ第5節、ロアッソ熊本対ヴィファーレン長崎の「九州ダービー」は、0-2でロアッソ熊本の完敗となってしまいました。
今日は、この試合を振り返ります。試合の展開をお話ししたあとに、私が考える「敗因」をお話しますので、よろしくお付き合いください。
熊本の先発メンバーは、
GK 田代
DF 黒木、江崎、相澤
MF 三島、上村、竹本、平川
FW 島村、石川、松岡
ここ数試合、「不動の先発」となっています。
対する長崎は、4-2-3-1の布陣。フォーメーションは前節と変わりませんが、トップ下に入っていた澤田を右のMFに移し、トップ下には名倉が起用されています。
試合は立ち上がりから、長崎が今季の試合ではこれまでにみせたことのなかった「ハイプレス(前線からの積極的な守備)」を仕掛けて、熊本を圧倒します。
そんな前半の18分でした。熊本の縦パスをインターセプトした長崎が右サイドから左へサイドチェンジのパスを送ると、それを受けたのは長崎の左MF宮城でした。冷静にトラップし、右足を振り抜くとそのシュートが熊本のゴールに突き刺さり、長崎の先制点となりました。
熊本は、その後もほとんどチャンスらしい場面をつくることができず、前半は長崎が1-0とリードして終了します。
ハーフタイムに熊本ベンチが動き、島村→粟飯原の交代カードが切られました。
後半の立ち上がり5分間は、熊本がペースを握りかけていたのですが…
後半5分に長崎が、足を負傷したFWフアンマ→都倉の選手交代を行った直後のスローインからのプレーでした。
ロングスローのボールを交代で入ったばかりの都倉がヘディングシュート。このシュートは、クロスバーをたたき、ボールは上空高く上がります。そのボールが落ちてきたところに待っていたのはMF宮城でした。このボールを難なく熊本のゴールに押し込んで、長崎が貴重な追加点を奪いました。
2点を追うことになった熊本ベンチは、後半25分に松岡→大崎、32分には上村、相澤→藤田、阿部、さらに45分には三島→東山と5枚の交代カードをすべて使い切って攻撃に出ますが、約10分あったアディショナルタイムでもゴールを奪うことは出来ず、試合はこのまま2-0で長崎の勝利という結果になりました。
私は「プレビュー」で、「ロアッソ熊本が勝利するのためのポイント」として、次の3つをあげていました。
① 相手陣内でプレーする
② 守→攻の切替
③ 先制点を奪う
この試合では、この3つのどれも出来ませんでしたが…
「敗因」は、一つ目の「① 相手陣内でプレーする」が出来なかったことだと考えています。
長崎が「ハイプレス」をかけてくるなかで、熊本のパス回しがいつものような「テンポとリズム」を奏でることはないままに試合が進んでいきました。
目立ったのは、立ち止まってパスを受けようとするところ狙われる場面でした。
この一週間で大木監督の指導のもと、この課題をどう修正していくのか?
次節、アウェイでの東京Vに注目です。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。