YouTuber校長日記

YouTuber校長として、サッカー解説者として日々の生活の中で感じたことや本を読んで学んだことなどを書きます!

シリーズ「校長の仕事」~「校長・園長会」編~(後編)

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

今日のブログのタイトルは、

シリーズ「校長の仕事」~「校長・園長会」編~(後編)

昨日更新したブログの続きです。

昨日は、「校長・園長会の中身がリニューアルされたこと」、「市教委各課からの指導・連絡中心から対面式の研修中心に変わったこと」、「今回のテーマは、①学校・園の良さ、②学校・園の課題、③こどもが意見を言う機会や場をどのように設定しているかの3つだったこと」などをお話ししました。

今日は、それらのテーマについてどんな話合いをしたかをお話しします。よろしくお付き合いください。

話し合ったメンバーは、総合ビジネス専門学校、必由館高校、平成さくら支援学校の校長先生方と私の4人です。

話合いの形式は、まず、各校長が2分ずつ話をし、その後はフリートークという形で行われました。

話合いの様子はこんな感じでした。

テーマ① 学校・園の良さ

ビジネス専門学校からは、

「学生さんのほとんどは、高校を卒業してすぐに入学されますが、今年度は、大学を卒業した後や社会人経験をされた後に『学び直し』ということで入学された方もおられます。」

「今回の改革で、様々なジャンルの数多くの専門家の方を非常勤講師としてお招きしました。常勤の職員は6人だけです。そのうち3人は教職の免許をお持ちではありませんが、それぞれの専門性を活かして、すばらしい働きをしていただいています。

二番目に話したのは私でした。

私からは、「昨年度からの『探究プロジェクト活動』の充実ぶり」と「各部活動の活躍」について話しました。

次は、必由館高校です。

「部活動の数が40あるのですが、そのうち熊本県大会でベスト8以上の成績を残している部が6つあります。」

「来年度の『学科改変』に向けて、『学校探究部』が積極的な活動を続けています。」

というお話がありました。

最後は、平成さくら支援学校です。

「設立7年目ですが、建物がとてもきれいで、すばらしい施設の中で72名の生徒たちが学んでいます。」

「周辺の環境も、お昼の間はとても静かですばらしく、落ち着いた雰囲気の中で、落ち着いて学習することが出来ています。」

と話されました。

テーマ② 学校・園の課題

ビジネス専門学校からは、「『学科改変』でコースをなくしたことが影響し、ここ数年は右肩上がりだった倍率が落ちてしまい、今年度は定員を満たさなかったこと」、「今後は、学生募集にさらなる工夫が必要となること」が話されました。

必由館高校と千原台高校の課題は、ほぼ同じでした。

両校とも一番の課題は、「生徒たちの活動を補償するためのお金が足りない」ということです。

千原台を例にとると、部活動の活躍は嬉しいのですが、今年度の全国高校総体は北海道で開催されます。北海道での大会に男女ハンドボール部、自転車競技部、男女陸上競技部などの選手たちが出場すると仮定すると…

気の遠くなるような莫大なお金がかかります。

また、部活動だけはなく、様々な探究活動を継続していくためにもお金は必要です。

例えば、「阿蘇などの現地でフィールドワークをさせたい」となると、現地までの交通費や昼食代等を捻出しなければなりません。

難しい課題です。

平成さくら支援学校からは、「異動が難しいこと」による「経験を重ねた教職員の確保の難しさ」があげられました。

熊本市立で高校生年代を対象をした支援学校は、平成さくら支援学校の1校だけです。

商業科を有する高校も千原台高校だけであり、この課題は、千原台高校にも共通しています。

テーマ③ こどもが意見を言う機会をどのように設定しているか

このテーマの前提として、「こども基本法 基本理念」についての説明がありました。

その③には、次のような記述があります。

③すべてのこどもについて、年齢及び発達の程度に応じ、自己に直接関係するすべての事項に関して意見を表明する機会・多様な社会的活動に参画するか機会が確保されること。

この精神に基づいて、すでに熊本市立のすべての学校で取り組んでいるのが「校則の見直し」です。

参加者4名が「校則の見直し」の現状を話しました。

その他の取り組みで、私が参考にしたいと思ったのは、総合ビジネス専門学校のお話しでした。

「ビジネス専門学校では、3年前から『学生自治会』を組織し、その代表が、職員朝会、職員会議、教育課程検討会議などのすべての主要な会議に出席し、意見を述べてもらうようにしています。」

ということでした。

千原台高校でも「千原台フェスティバル」「校則見直し」などのテーマごとに、生徒会長に職員会議に来てもらい、生徒の思いを説明してもらったことはありましたが、今後は、ビジネス専門学校のように広げていけたらよいなあと感じました。

充実した研修となり、次の7月の校長・園長会が楽しみになりました。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。