YouTuber校長日記

YouTuber校長として、サッカー解説者として日々の生活の中で感じたことや本を読んで学んだことなどを書きます!

「キャリア教育の一層の充実に向けて」 講演会での学びより(前編)

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

千原台高校は、「熊本市立」の高校ですが、熊本市には、あと1校「熊本市立」の高校があります。

それは、熊本市立必由館高校です。同じ「熊本市立」の高校として「高校改革」を進めてきたのですが、諸般の事情により、必由館高校の「学科改変」は千原台高校より1年遅れることとなり、来年度の新入生から「新学科」による生徒募集を行います。

必由館高校は、現在、「高校改革」の真っ只中というわけです。

ということで、昨日(5月1日)、必由館高校の生徒・教職員を対象に「キャリア教育講演会」が行われました。

講師を務められたのは、文部科学省教育課程教科調査官の長田徹氏です。

この講演会に「ゲスト」として参加して来ましたので、今日のブログでは、そこでの「学び」についてお話しします。よろしくお付き合いください。。

講演会のタイトルは、

「キャリア教育の一層の充実に向けて」

です。

講演会の冒頭は、次のような指示で始まりました。

「お隣や前後の方と2人、ないし3人のグループをつくって、じゃんけんをしてください。このじゃんけんの結果は、このあとの『負担感』に大きくかかわりますので。」

私は、お隣にいらっしゃった市教委の幹部の方とじゃんけんをし、私が勝ちました。

「では、勝った方はAさん、負けた方はBさん、Cさんとなってもらいます。

 このあと、ロールプレー(役割演技)をやっていただくのですが、Aさんは私が提示する会話文を読むだけです。Bさん、Cさんには、たくさん思考していただくことになりますので、よろしくお願いします。」

私は、はじめに次のような会話文を読み上げました。

(Aさんは、高校に入学したばかりの高校1年生という設定です。)

「先生、部活に入部したのですが、そこでの人間関係が心配です。特に、1学年上の先輩がとても怖そうで、これから部活を続けていけるのか、心配で心配でたまりません。」

これに対してBさんは、相談を受けた先生役となり、この相談に答えるというところから講演会は始まりました。

このあと、これは「実話」であり、秋田県が取り組んでいる「キャリアノート」の取り組みで実際にあったことであること。Aさんは、秋田県の山間部の出身であり、これまで、幼小中と1クラスしかない環境で育ってきたこと。そして、高校に進学後の部活動に関する不安を中学3年生の最後の「キャリアノート」に記入していて、それに対して、中学時代の先生が素晴らしい「返し(赤ペンで返信を記入)」をされていたことを伝えられました。

これだけの情報を得て、もう一度、私が同じ会話をBさんに伝えます。そして、Bさんから「返し」をもらいます。

その後、講師の先生は、次のように問われました。

「先ほどの『返し』と今の『返し』は、何か違いがありましたか?

 違いがあった。変わった。と思う方は挙手をしてください。」

全員の手が挙がりました。

「そうですよね。『情報』があれば、あるいは文科省的な用語を使うと『生徒理解』が進めば、言葉が変わるということです。」

さすがは、全国を飛び回って講演会を重ねておられる講師の先生です。

このロールプレーで、私の心は「鷲づかみ」されました。

このあと、全国各地の高校や中学校の実践の紹介しつつ、「3つの大切なこと」を伝えていただきました。その3つとは…

この続きは、後日(続編)としてお話ししますね。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。