どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
さて、11月7日(日)に岩手で行われたJ3リーグ第26節・岩手グルージャ盛岡対ロアッソ熊本の試合は、0-0のスコアレスドローに終わりました。
これで、ロアッソ熊本は「3試合連続で得点0」となってしまいました。
この結果、ロアッソ熊本の勝ち点は47。2位の宮崎が勝ち点3を積み重ねて、勝ち点では宮崎に並ばれましたが、得失点差で上回り、かろうじて首位をキープしています。
熊本の残り試合数は4試合。2位の宮崎の残り試合数は3試合なので、熊本が残り4試合を全勝すれば、もちろん優勝です。
また、宮崎との直接対決が残っていますので、この試合に勝つか引き分けると、あとの3試合を2勝1敗以上で終えれば、少なくとも昇格は決まりそうです。
今日は、昨日の試合を振り返り、「3試合連続得点0」という現状を打開するための方策をお話しします。
まずは、昨日の先発メンバーです。
GK 佐藤
DF 黒木、菅田、酒井
MF 上村、河原、岩下
FW 杉山、高橋、伊東、竹本
FWターレスをベンチに置き、代わりにMF岩下を先発に起用。ターレスのポジションには、竹本を一列前に上げて起用する形をとりました。
一方の岩手の注目選手は、何と言ってもFWブレンネルです。彼にボールが収まると2列目からの選手の飛び出しが可能となり、岩手の攻撃が活性化します。
ブレンネルへのパスコースをいかに遮断できるかが、ひとつのポイントとなります。
前半から、高い集中力で守備をするロアッソ熊本。
公式記録では、岩手の前半のシュート数は3本でしたが、実際にはそれ以上のシュートを浴びており、それを度々の「シュートブロック」で防ぎました。
ロアッソ熊本の前半のシュート数は、公式記録では「1」でしたが、私がみたところでは、3本のシュートは打っていました。
ということで、前半はほぼ五分五分の内容で0-0で終わりました。
後半のポイントは、ベンチにいるターレスというカードをどの時間帯で切るのかにあると考えていました。
後半が始まり、先にカードを切ったのは岩手ベンチでした。後半15分にFW和田→加々美、FW色摩→西田の2枚替え。ブランネルに絡む選手を変えてきました。
その直後の18分、岩手が決定機を作ります。
熊本陣内左サイドでもらったフリーキックをMF中村が左足で蹴ると、そのボールにDF牟田がヘディングで合わせてシュート。
「あわや失点!」と思いましたが、ここは、熊本のGK佐藤が見事なセーブで防いでくれました。
続く26分には、MF有永→ビスマルクと、サイドのMFを交代。岩手ベンチが、積極的に動きます。
対する熊本ベンチがカードを切ったのは、後半36分でした。FW伊東→ターレス。
そして、45分には、MF上村を下げて、水野を投入。
しかし、岩手ゴールを脅かすことは出来ずに、試合は0-0のスコアレスドローで終了しました。
これで、ロアッソ熊本は、3試合連続の「ノーゴールゲーム」となりました。
この試合から見えた成果と課題は・・・
まず、成果としては、「守備の場面での集中力」が挙げられます。
前半から、度々、体を投げ出して「シュートブロック」する場面がみられ、その集中力は、タイムアップの笛が鳴るまで持続していました。
これにより、何とか「3位の岩手に勝ち点3を与えない」という最低限のミッションをクリアすることが出来ました。
課題は、何と言っても「得点力」です。
得点をするためには、シュートを打たない事には始まりません。
ここ3試合のシュート数をみると、讃岐戦が9本。鹿児島線が8本。そして、岩手戦が3本といずれも一桁。しかも、減少傾向にあります。
では、シュート数を増やす。つまりは、「シュートチャンス」を増やすためには、何が必要か?
そのキーワードは「流動性」です。
パスしたら動く。動いてできたスペースを使う。FWにボールが入ったら、後ろから追い越す選手が飛び出す。
こういうプレーを増やすことが「崩し」につながり、「シュートチャンス」が産まれます。
次節は、ホームでの富山戦。富山は現在、勝ち点41の4位で、昇格争いのライバルです。
「集中した守備」を継続しつつ。攻撃には「流動性」を加えて、この正念場を乗り切ってくれることを信じましょう。
頑張れ、ロアッソ熊本!
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
週のはじめの月曜日。
今日一日が、皆さんにとって素敵な一日になりますように。