YouTuber校長日記

YouTuber校長として、サッカー解説者として日々の生活の中で感じたことや本を読んで学んだことなどを書きます!

【ロアッソ】ルヴァン杯 好機を活かせず 鳥栖に惜敗…

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

昨日(4月24日)熊本市えがお健康スタジアムで行われたルヴァン杯2回戦、ロアッソ熊本サガン鳥栖の一戦は、熊本が相手の3倍以上となる14本のシュートを放つも1点を奪うことが出来ず、0-1で鳥栖に惜敗という結果になりました。

今日は、この試合を振返ります。よろしくお付き合いください。

この試合のポイントとして私は次の3つを挙げていました。

① 選手起用

② 運動量

③ ハイプレス

です。

①については、「両チームがターンオーバー(選手の入れ替え)をしてくるか」に注目していたのですが…。

結果としては、鳥栖が8名、熊本が5名をリーグ戦の前節から入れ替えたメンバーとなり、「ターンオーバー」が行われていました。

熊本の先発は、

GK 佐藤優

DF 阿部、江崎、大西

MF 伊東、三島、豊田、岩下

FW 大崎、藤井、松岡

の11名です。

伊東がこの試合では、シーズン当初にやっていた右MFのポジションに入っています。

対する鳥栖は4-2-3-1の布陣。注目の元ロアッソ熊本キャプテンMF河原は、リーグ戦に続いて先発メンバーに名を連ねています。

前半は、鳥栖の厳しいプレスに熊本が苦しむシーンがみられる中で進みました。

そんな前半26分、熊本が中盤で持っていたボールを鳥栖が奪うと、一気に熊本のゴールに迫りシュートを放ちます。一度はクリアするもこのボールを拾われて、鳥栖のMF横山に右足で見事なシュートを決められました。

前半はこのまま終了し、0-1の1点ビハインドで後半を迎えます。

熊本の攻撃の歯車がかみ合いだしたのは、メンバーチェンジの後でした、

後半21分に伊東、阿部→竹本、黒木。続く32分に大崎、松岡→道脇、上村と4枚のカードを切ります。

この交代により、次のような布陣になりました。

GK 佐藤優

DF 大西、江崎、黒木

MF 三島、上村、豊田、岩下

FW 道脇、藤井、竹本

この布陣になると熊本のボールの動きがよりスムーズになり、特に右サイドが活性化しました。

後半41分には、豊田のクロスに道脇が飛び込む形での決定機をつくりますが、これもわずかに合わず得点とはなりません。

14本のシュートを放ちますが、ついに1点を奪うことは出来ずに試合終了のホイッスルが鳴りました。

昨シーズンの天皇杯のような「下剋上」を演じることは出来ませんでしたが、J1チームを相手に互角以上の試合を出来ることは証明出来ました。

特にこの試合で躍動していたのは、FWの真ん中の位置に入ってボールに多く関わるプレーが出来ていた藤井でした。これまでのリーグ戦での出場時間は短いのですが、今後の活躍が期待されます。

ロアッソ熊本の次の試合は、4月28日㈰の午後1時から熊本市えがお健康スタジアムで行われるJ2リーグ第12節、大分トリニータ戦です。

この試合の悔しさをぶつけて勝利してくれることを信じ、応援しましょう!

もちろん私もヴィクトリーラジオの解説で参戦します!

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。

【千原台】春季高校熊本県ハンドボール大会 男女そろって2連覇を達成!

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

4月21日㈰、熊本県の鹿本体育館で行われた春季高校熊本県ハンドボール大会の決勝戦で、男女ともに千原台高校が勝利し、ともに2連覇を達成しました。

私も応援に行ってきましたので、今日は男女の決勝戦の様子を振返ります。よろしくお付き合いください。

先に行われたのは女子の決勝戦でした。

今年の熊本県の高校女子ハンドボール界は、千原台高校、国府高校、ルーテル学院高校が「3強」と言われています。

春の全国選抜大会の出場権を争った熊本県大会では、4チームで争った決勝リーグで3チームがともに2勝1敗となり、得失点差により1位が国府高校、2位が千原台高校、3位がルーテル学院という結果でした。

今大会では、準決勝で千原台高校とルーテル学院が対戦し、一時はリードを許す苦しい展開の中で29-25となんとか競り勝っての決勝戦進出です。

全国選抜大会の予選では、得失点差で国府高校の後塵を拝した千原台高校でしたが、この決勝戦では前半から着実にリードを広げていき15-6と9点のリードを終えて前半を終了します。後半には、ベンチメンバー全員をコートに立たせることも出来て32-20という快勝でした。

全国選抜の予選の時の時には、9名だった部員も新1年生の加入で大幅に増え、ぐっと選手層が厚くなりました。しかも、その1年生の大半は、中学時代に全国中体連大会やジュニアオリンピックで「日本一」を経験したメンバーです。

今後のさらなる活躍が楽しみです!

続いて行われた男子決勝戦は、まさに手に汗握る「熱戦」でした。

男子決勝戦のカードは、千原台高校対マリスト学園です。

こちらも全国選抜大会の予選ではマリスト学園が勝利し、第一代表として九州大会に出場しています。

女子の決勝戦とは違い、この試合で立ち上がりからリードしたのはマリスト学園でした。

常に「3点差」をキープされてなかなか点差を詰めることが出来ません。12-15と3点のビハインドで前半が終了します。

後半に入ると、千原台が少しずつ本来のプレーをし始めます。前半はなかなかゴールを奪えなかったエースのシュートが決まり、右サイドからのシュートも決まります。さらにGKの好守からの速攻も決まり、後半20分についに逆転!(ハンドボールは30分ハーフです。)

27-25という僅差で決勝戦を制して、見事に2連覇を達成しました!

女子ハンドボール部はとても明るいチームで、常に笑顔いっぱいでプレーしていました。

そんな選手たちが、2階の応援席から大声援を送り、最後はコート脇まで全員が降りてきて両手の指を組んで男子の勝利を祈る中での逆転優勝。

本当に感動しました!

これから、夏のインタハイに向けてさらに成長し、2年連続で男女そろっての全国インタハイ出場を果たしてくれるように、これからも応援していきます!

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。

【ロアッソ】プレスをかわせ! 岡山戦プレビュー

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

J2リーグの戦いで、2試合連続「3得点」を奪いながらも勝利することが出来ていないロアッソ熊本

次節ファジアーノ岡山との一戦では、何としても「勝ち切る試合」をして欲しいところです。

ということで、今日のブログでは、明日(4月20日)の午後2時より岡山のホームゲームとして行われるJ2リーグ第11節、ファジアーノ岡山ロアッソ熊本戦のプレビューをお話しします。よろしくお付き合いください。

まずは、熊本の先発予想メンバーです。

GK 田代

DF 黒木、江崎、大西

MF 大本、上村、豊田、岩下

FW 竹本、伊東、松岡

おそらく前節と同じメンバーでくると思っています。前節はベンチ外となっていたべ・ジョンミンが復帰するのかどうかに注目です。

対する岡山は、3-4-2-1の布陣で戦ってくることが予想されます。注目選手は、FWグレイソン、MFシャビエルというブラジル人コンビとMF斎藤恵太です。斎藤はスピードとパワーを兼ね備えた選手で、かつて熊本に在籍したこともあります。

岡山の特徴は、何と言ってもここまでの試合でわずか7失点という「堅守」です。この辺は前節で熊本が対戦した甲府と似ています。

ただ、甲府との「違い」は、「ボールを奪いに行く位置」です。甲府は「素早く引いてブロックをつくる」という守備をしていましたが、岡山は「前線からハイプレスをかけて高い位置でボールを奪う」という守備をしてくると思われます。

また、「外国人を中心とした個の力」、「長身選手の高さ」なども要注意です。

これらの岡山の特徴を踏まえて、熊本が岡山に勝利するためのポイントを3つ挙げます。

① ハイプレスをかわすボール回し

相手のハイプレスを自陣でうまくかわすことが出来れば、その後ろには「スペース」があるので、有効な攻撃を仕掛けることが出来ます。

② 守備の集中力

これは勝利のために欠かせません。前節、甲府戦の反省から「時間帯の集中力」は是非とも必要です。

また、相手の「個の力」に対して1対1で負けない「粘り強い守備」も必要です。

③ 決定力アップ

ここまでの試合でわずか7失点という堅守を誇る岡山からそう多くの得点を奪うことは想定しづらいです。

少ないチャンスを得点に結びつける「決定力」を発揮してほしいところです。

この3つのポイントを実践し、この試合こそは勝利し「勝ち点3」をゲットしましょう!

この試合のプレビューは、YouTubeでもお話ししています。

こちらも観てもらえると嬉しいです。

youtu.be

また、毎週土曜日の朝9時から9時30分まで、くまもとシティーFM791でロアッソ熊本応援番組「バモロッソラジオ ~ロアッソとともに~」でも次節のプレビューを「ミナミズ・アナライズ」のコーナーでお話ししています。

明日(4月20日)のオンエアも聴いてもらえると嬉しいです!

熊本市以外にお住まいの方は、くまもとシティーFM791のホームページから「サーマルラジオ」でお聴きいただけます!

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。

熊本地震から8年 あの日、あの時を忘れない…(後編)

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

昨夜(4月17日)午後11時14分、私の携帯電話が鳴り響きました。

「ウィーン、ウィーン、ウィーン!

 地震です! 地震です!」

すでに就寝していた私は、この音で跳び起きました。

しばらくすると横揺れが始まり、10秒程度で収まったのですが…。

背筋が寒くなる思いがしました。

昨夜起きた豊後水道付近を震源とする地震です。愛媛県高知県の一部では「震度6弱」を記録したと報じられています。

この地震の被害にあわれた方に心よりお見舞い申し上げます。

今日のタイトルは、

熊本地震から8年 あの日、あの時を忘れない…(後編)

昨日のブログの続きです。よろしくお付き合いください。

昨日のブログでは、2016年4月14日㈭の夜に「前震」に襲われ、その日の夜は100名ほどの避難者の方と一緒に学校で一夜を過ごしたこと。

翌日、学校内の危険個所の点検や出来る範囲での瓦礫の撤去を終えて、

「月曜日からは学校を再開できそうだ。」

という思いで、校長室のソファーで仮眠を取っていたところまでお話ししました。

この日の夜も、30名ほどの方が武道場に避難をしておられました。

そして、日付が変わった2016年4月16日㈯の午前1時25分。あの「本震」が私たちを襲いました。

すさまじい縦揺れと横揺れに襲われて、仮眠をしていたソファーから転げ落ちた私の頭に最初に浮かんだのは、

「ヤバい。校舎に閉じ込められないうちに外に出なくちゃ。」

ということでした。

揺れが収まるのを待って、すぐに足元に置いていた室内履きのシューズを履き運動場に出ました。

避難者のために照明灯をつけたままにしてあった運動場は、本震の影響で停電して真っ暗です。

ありとあらゆるものが倒れ、入学式で使った生花が飾られていた玄関の花瓶も割れています。

それらをかきわけて運動場に出ると、武道場に避難していた方と一緒に泊まられていた市役所職員の方が、

「教頭先生!」

と叫ばれている声が聞こえました。

「どうすればいいですか?」

「けがされた方はいませんか?」

「はい。今のところ大丈夫です。」

「では、全員、運動場の真ん中に集まりましょう! 私もそちらに一度行きます!」

武道場は体育館の2階にあります。

武道場に駆けつけると、恐怖で動けないお年寄りの方が数名おられました。

「私がおぶりますので、まずは、運動場まで避難しましょう。」

それから、数回、武道場と運動場をお年寄りの方をおんぶして往復しました。

運動場の真ん中に集まると、

「みなさん、怖かったですね。

 でも、大丈夫ですよ。学校の建物には『耐震補強』という工事がしてあって、倒れる心配はありません。それに、ここは運動場の真ん中ですから、何かが落ちてくることもありませんからね。

 ただ、このあとも余震が来ると思いますので、なるべく立ち歩かずに座っておきましょうね。」

そんな話をしている時に、パッと照明灯がつきました。一時的な停電が回復したのです。

明るさが戻るだけで恐怖心が薄れるのを感じました。

明るさが戻るとともに、付近の住民の皆さんが次々に学校に避難して来られます。

地震発生から約2時間後の運動場の写真

次々と避難者の方々が増えて、最高時の人数は3,000人になりました。

ここから、約50日間の「避難所運営」の仕事が始まります。

この被災の体験は、一生忘れることはないと思います。

被災したこと自体はとても不幸な出来事でしたが、この経験から学んだこともたくさんあります。

最も大きなことは「人の温かさ」のありがたみを知ったことです。

この地震の時には、小学生だった千原台高校の生徒たちもそれは同じだと思います。

先日、台湾の東海岸で大きな地震が起きました。

そのニュースを聞いた生徒たちは、台湾の高校生と交流をしたeスポーツ部の生徒たちが中心となって校内で募金活動を展開し、集まったお金は姉妹校提携を結んだ光復高校に送ることにしています。

熊本地震での経験を風化させずに、機会を見つけてこれからも語り継いでいきたいと思います。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。

熊本地震から8年 あの日、あの時を忘れない…(前編)

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

昨日(4月16日)は、熊本地震の本震から8年目の日でした。

ということで、今日のブログでは私が経験した熊本地震を振返ります。よろしくお付き合いください。

熊本地震の前震が起きたのは、4月14日の午後9時26分でした。この日は木曜日で、翌日の金曜日に「授業参観」が予定されていたので、初任者の先生の模擬授業をみたりして、一日が終わったと感じていた日の出来事です。

当時、私は熊本市立京陵中学校の教頭をしていました。

まだ、学校に残っていた数人の先生方に、

「先に帰るよ。」

と告げて帰宅している時、前震が熊本を襲います。

すぐさま学校に引き返し、残っていた先生方を運動場に集め、

「皆さん、まずは自宅の方と連絡をとってください。私は自宅に連絡したところ、幸いにして、自宅も家族も無事でしたので、このまま学校に残ります。

 おそらく、このあと避難者の方が来られると思いますので、可能な先生は避難者のお世話を手伝ってもらえるとありがたいです。」

自宅に連絡をいれてもらったうえで、私を含めて4人の教職員で「避難所の運営」がスタートしました。その後、深夜の12時近くに2名の市役所の職員の方も合流されて、この日は約100人の避難者の方に、「武道場」、「本校舎1階の教室」、「運動場のブルーシートの上」の3ヶ所に分かれて過ごしてもらいました。

なぜ、「運動場のブルーシートの上」で過ごした人がいたのか?

それは、前震のあとも絶え間なく余震が続いており、一番揺れを感じずに恐怖心がないのは周りに建物がない「運動場の真ん中」だったからです。

武道場」には、畳を敷き詰めて仮眠をとれる状態にしましたが、体育館の2階にあったので、余震が来るたびに揺れを体感します。(ちなみに、体育館は前震の時にすべての照明灯が落下しており、この時は避難所として使えませんでした。)

「本校舎1階の教室」は体育館の2階にある「武道場」に比べると揺れを感じにくいのですが、机と椅子しかありません。仮眠をとるにしても堅い床に寝るか、机に伏して寝るかということになります。

この3ヶ所のどこで過ごすかを避難者の方に選んでもらいました。

この時には、まだ「避難所運営マニュアル」などといったものはなくて、すべて私がその場で考えて、それを実行しました。

こうして一夜が明け、翌日の金曜日は当然のごとく、学校は「臨時休校」になりました。

自宅に被害があまり出ていなかった職員だけが出勤し、校内の危険個所の確認、出来る範囲での瓦礫の撤去などを行いました。

「これで何とか月曜日からは可能な範囲で生徒たちが登校できるかもしれないな。」という思いで、4月15日㈮の夜を迎えました。

その日も30人くらいの地域の方々が、

「自宅で過ごすのは怖いので…。」

ということで、武道場で一夜を過ごされることになっていました。

校長先生をはじめとする先生方には、

「私が代表で残りますので、皆さんはご自宅にお帰りください。」

と話し、一人で校長室に泊まることにしました。

前夜は、突然の避難所運営で一睡もしていなかったこともあり、夜の10時過ぎには校長室のソファーに横になり、仮眠をとっていたのですが…。

この続きは、次の(後編)でお話ししますね。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように

【ロアッソ】甲府に先手をとられつつ… 道脇のゴールでドロー

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

昨日(4月14日)行われたJ2リーグ第10節、ロアッソ熊本ヴァンフォーレ甲府の一戦は、3度にわたり甲府に先手を取られるも、最後は道脇のJ2リーグ戦初ゴールで3-3に追いつきドローゲームとなりました。

今日はこの一戦を振返ります。よろしくお付き合いください。

まずは、熊本の先発メンバーです。

GK 田代

DF 黒木、江崎、大西

MF 大本、上村、豊田、岩下

FW 竹本、伊東、松岡

前節からの変更は2人。べ・ジョンミン→竹本、東山→岩下。オフシーズンに負傷して調整が続いていた竹本は今シーズン初先発です。

対する甲府は、4-2-3-1の布陣。FWに入るファビアン・ゴンザレス、左のMFのアダイウトンなどの外国人選手が強力です。ベンチには40歳になる大ベテランのピーター・ウタカも控えています。

立ち上がり早々にゲームは動きました。

前半5分、この試合で最初のコーナーキックを獲得した甲府。長身を活かすために高いボールを供給すると思いきや、グラウンダーのパスを送り、これをMFアダイウトンがシュート。一度は熊本のGK田代がセーブするも、最後はこぼれ球を再びアダイウトンにシュートされてこれが甲府の先制点となりました。

熊本もすかさず反撃します。

前半11分、大本と竹本のコンビプレーで右サイドを崩し、最後は竹本が右足を振り抜きました。これが、甲府のゴールネットを揺らし1-1の同点に。

しかし、次のキックオフのからの流れで甲府のMF木村にミドルシュート決められて、あっという間に甲府に再び勝ち越されます。

前半42分には、大本のクロスに走り込んだ岩下がヘディングシュート。これが決まって再び2-2の同点に追いつきますが…。

前半のアディショナルタイムも8分が経過した53分、甲府フリーキックを獲得。直接狙ったシュートがクロスバーに当たり、リバウンドを甲府のMF三平が押し込んで、またまた甲府が勝ち越し点。

前半のラストワンプレーで失点してしまった熊本は2-3と1点のビハインドで後半を迎えます。

後半になると、甲府が3-5-2の布陣に切り替えてきました。

ただ、そんな中でも熊本は主導権を握ってゲームを進めます。

度々チャンスはつくるのですが、得点が奪えないという展開が続いていた後半34分でした。途中出場でピッチに立っていたFW道脇が縦パスを受けると、最後は左足を豪快に振り抜いてシュート。これが甲府のゴールに突き刺さり、待望のJ2リーグ戦でのプロ入り初ゴールを記録します。

これで、スコアは3-3に。

最後は長身のFW大崎を送り込み、さらに勝ち越し点を奪いに行きますが、それは叶わず、3-3の同点のままで試合終了のホイッスルが鳴りました。

竹本の今シーズン初先発でのゴール。道脇のJ2リーグ戦でのプロ入り初ゴールとポジティブポイントはあったものの、再三チャンスを作れていただけに「悔しい引き分け」という結果になりました。

最も悔やまれるのは、失点の時間帯が良くなかったことです。

1点目は、試合開始直後の前半5分。2点目が得点を奪った直後。そして、3点目は前半終了間際のラストワンプレー。

これらの時間帯は、サッカーでは「最も集中すべき時間帯」と言われています。

もちろん、熊本の選手たちは集中してプレーをしているとは思いますが、この辺の集中力をもうワンランク上げることが出来れば、勝ち点をもっと積み上げられます。

内容的には良い試合が出来ているだけにもったいない。

次節、岡山戦こそは「内容を結果につなげる試合」をして、「勝ち点3」をゲットしましょう!

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。

【校長の仕事】城西小学校の入学式に行って来ました!

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

今日のタイトルは、

【校長の仕事】城西小学校の入学式に行って来ました!

です。

千原台高校のお隣の小学校である熊本市立城西小学校の入学式が昨日(4月11日)行われ、来賓として出席しましたので、今日はこの話題をお話しします。よろしくお付き合いください。

中学校の校長に対しては、その校区の小学校から卒業式や入学式の「来賓」としてのお招きを受けることがあるのですが、私が知る限り近隣の高校の校長を「来賓」として招いていただけるのはかなり珍しいケースです。

城西小学校とは10年以上前から毎月第4金曜日に「合同挨拶運動」を行ってきたという歴史もあり、以前からお招きいただいていたということでした。

私か着任した5年前から昨年の4月までは、コロナの影響で「来賓なし」で行われていたので、城西小学校の入学式に出席するのは初めてです。

以前にもお話しした通り、私の教師生活は小学校から始まっており、初任以来15年間は小学校に勤務していました。その間に小学校1年生の担任を一度だけ経験しています。もう30年近く前の話ですが、入場してくる1年生の姿を目にして、その頃のことを思い出しました。

まずは、校長先生の「式辞」です。

「式辞」と言っても高校や中学校とは違い、小学校に入学してくる1年生にも理解できるように、校長先生は優しく語りかけられます。

「一年生のみなさん、入学おめでとうございます。」

「ありがとうございます。」

幼稚園や保育園で過ごした頃に習慣になっているらしく、誰かが、

「おめでとうございます。」

と言うと、必ず新入生のみなさんは声をそろえて、

「ありがとうございます。」

と返してくれます。

小学校の入学式ならではの微笑ましい光景です。

「城西小学校には、『こんな人になってほしい』という目標にしている言葉があります。それは『やさしく かしこく たくましく』です。」

と校長先生は城西小学校の「校訓」を紹介され、

「では、そんな人になるためにはどうしたらよいかを教えますね。

 それは、『お話をしっかりと聞くこと』です。

 これには、『レベル』があります。

 『レベル1』は、『大きな声をしっかりと聞く』です。今、みなさんは校長先生のスピーカーから聞こえてくる大きな声をしっかりと聞いてくれていますね。

 だから『レベル1』はクリアです。

 『レベル2』。それは『小さな声をしっかりと聞く』です。

 授業の時に小さな声だけど一生懸命に発表している人がいたら、その声をしっかりと聞いてください。これが出来たら『レベル2』クリアです。

 そして、『レベル3』。それは『心の声を聞く』です。

 お友達が言葉に出さなくても何かを伝えたいということが、これからの小学校生活ではあると思います。その時の『心の声』を聞けるようになったら、『レベル3』のクリアです。

 『レベル3』のクリアを目指して、『やさしく かしこく たくましい』城西小学校の子どもになっていってください。」

と校長先生のお話は続きました。

とっても素敵なお話だったので、閉式後に、

「とっても素敵な『式辞』でしたね。明日のブログに書かせていただいていいですか。」

と校長先生にお尋ねし、ご了承を得て、書かせていただきました。

入学式を終えた子どもたちみんなが、「やさしく なかよく たくましく」成長していってくれることだと思います。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。