どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
教職に就いて36年目となる私にも、教職1年目という時がありました。その頃を思い起こして、「もっともプレッシャーがかかっていたけど、ためになった」と思える仕事があります。
それは、「研究授業の授業者」という仕事です。
「研究授業」というのは、教科指導の研究を進めるために、一人の授業を複数の教師が参観し、その後、「授業研究会」を開いて、参観したみんなで学びあうというものです。
以前のブログで、サッカーの指導者講習会のことをお話しした時に「指導実践」についてお話ししたことがありますが、この「研究授業」も、「指導実践」と同じような「緊張感」と「成果」があります。
私も長年、教師として授業をしたり、サッカーの指導者としてトレーニングのコーチングをしたりしてきましたが、通常はその場には、自分と生徒、自分と選手しかいません。
ところが、「指導実践」や「研究授業」では、そこに、「同業者」の厳しい目が注がれのですから、緊張するのも当然です。しかも、その後には、「厳しい批判」が待っていることもしばしばです。
けれども、これを経験することによって「教師としての授業力」や「コーチとしての指導力」が伸びていくことは間違いありません。
ということで、千原台高校では年に2回「研究授業旬間」という時期を設けて、「各教科から1人以上は研究授業を実施する。」とし、3年に1度以上は全員が実施するようにしています。
現在、その「研究授業旬間」の最中なのですが、今回、そこに教職1年目の若手教師が手を挙げてくれて、先日、「研究授業」を行いました。
研究授業で行った科目は「公共」です。
「公共」についても、以前のブログでお話ししましたが、今年度から完全実施となっている「新学習指導要領」に初めて入れられた科目で、私は、これからの高校生にとって、とても重要な科目だと考えています。
日頃は、他の業務のために「研究授業旬間」の授業を1時間まるごと参観できることはなかなかないのですが、今回は、「授業者が教職1年目の若手教師だったこと」、「授業の科目が『公共』だったこと」で、1時間丸々「研究授業」を参観しました。
「指導案」には、「本時の目標」が次のように記されています。
「契約を行う主体として、契約の成立や内容、それによって生じる権利や義務について理解する。また、成人年齢を迎えて広がる契約の幅を理解する。」
さらに、「授業の見どころ」として、
「今後契約を行っていく主体として、契約を自分のことや身近なこととしてとらえられるような授業展開を行い、消費者として自分の意見を持つ。」
さて、この授業はどにょうに展開していったのか?
この続きは、明日の(後編)でお話ししますね。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。