どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
J2リーグ第3節・愛媛FC対ロアッソ熊本の一戦は、互いがゴールを奪い合う展開の中で、ロアッソ熊本が後半の追加タイムに劇的な勝ち越しゴールを決めて、今季初勝利をつかみました!
今日は、この試合を振返ります。よろしくお付き合いください。
まずは、熊本の先発メンバーです。
GK 田代
DF 阿部、江崎、大西
MF 伊東、上村、豊田、岩下
FW べ・ジョンミン、石川、古長谷
前節の群馬戦と全く同じメンバーとなりました。ベンチには2試合ぶりに松岡が入っています。
ここには3-4-3で表記しましたが、この試合では石川がかなり低い位置でプレーすることが多く、実質的には3-4-1-2のようなフォーメーションになっていました。
対する愛媛は、4-2-3-1の布陣。プレビューで注目選手にあげたFW松田、MF窪田ともに先発していました・
キックオフとともに、熊本が前線から厳しいプレスをかけるという展開で始まりました。
これが、前半12分の熊本のゴールに結びつきます。
愛媛のDFにプレスをかけた熊本のFW古長谷が横パスを受けた愛媛のGKにもプレスをかける「2度追い」をしかけ、GKからボールを奪います。そのボールを難なく愛媛のゴールに流し込み先制点です!
今季加入した大卒ルーキーのプロ入り初ゴールがこうして産まれました。
その後も19分に石川、21分に古長谷、24分と29分にも古長谷、と立て続けにシュートを放ちますが、熊本は今季の鬼門になっている「2点目」を奪うことが出来ません。
そんな前半38分、逆に愛媛に見事なシュートを放たれて同点とされます。
そして、さらに前半のアディショナルタイムに入った47分、相手のクロスボールがペナルティーエリア内でDF阿部の手に当たり、PKを与えてしまいます。
愛媛のキッカーは注目選手のFW松田。ゴール右隅に決まった…。
と思いきや、主審の笛が鳴り「やり直し」の判定。愛媛の選手が松田がキックする前にペナルティーエリア内に入っていたからです。
「2本目」となった松田のPKは再びゴールの右隅に…。
しかし、今度はそのシュートコースを読んでいた熊本のGK田代が、左に飛びつつも逆手となる右手でボールを弾き出し、PKによる得点を阻止しました!
この「PK阻止」は、今季初勝利の大きな要因の一つです。
前半はこのまま1-1で終了します。
後半28分、熊本が先に追加点を奪います。
右サイドを駆け上がったべ・ジョンミンが中央にグラウンダーのクロスを送ると、これを石川がフリック(軽く触る)し、右から入ってきた古長谷にボールが渡ります。
誰しもが「シュート!」と思ったところで、古長谷は深い「切り返し」で相手のDFをかわし、右足でゴールの左隅に冷静なシュートを流し込みました!
古長谷の技術に裏付けられた「ゴール前の落ち着き」から産まれたゴールでした。
しかし、愛媛も簡単には引き下がりません。
後半42分、左からのアーリークロスを途中出場の186cmベン ダンカンが頭で折り返し、こぼれたところをこれも途中出場のMF菊池に決められて同点となりました。
「またしても、残り5分を切った時間帯で『パワープレー』に屈するのか…」
と正直、私自身、諦めかけていたのですが…。
熊本の選手たちは諦めていませんでした。
後半のアディショナルタイムに入った46分、右サイドから上村が中央にグラウンダーのクロス。これは、中央では合いませんでしたが、このボールを拾ったFW松岡が左からポケット(ペナルティーエリア内のサイドの位置)に切り込み、上がってきていたDF大西に「プルバック」のパスを出すと大西が右足を振り抜きます、このシュートが愛媛のゴールに突き刺さり、土壇場での決勝弾となりました!
最後まであきらめずに走り抜いた熊本の選手たちに心からの拍手を送ります!
私がプレビューであげていた「3つのポイント」についてはどうだったのか?
それは、今日(3月11日)の18時に公開するYouTubeでお話しします。こちらも観てもらえると嬉しいです。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。