どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
昨日(6月12日)、熊本市のえがお健康スタジアムで行われた天皇杯2回戦・ロアッソ熊本対水戸ホーリーホックの一戦は、前半に1点を先行した熊本が、後半に2失点を喫し、逆転負けという結果になりました。
今日は、この一戦を振返ります。よろしくお付き合いください。
熊本の先発メンバーは、
GK 田代
DF 黒木、江崎、大西
MF 大本、上村、豊田、東山
トップ下 藤井、古長谷
FW 大崎
直近の秋田戦からは3人が変更されており、GKが佐藤優也→田代、左MFが岩下→東山、トップ下が石川→古長谷となっています。
田代はケガからの復帰。岩下は秋田戦でレッドカードを受けているために、次のリーグ戦が出場停止となるため、そこに東山が入っていると考えられ「ターンオーバー」とは言えない布陣です。
対する水戸の布陣は、熊本とは対照的でした。
なんと直近のリーグ戦・愛媛戦と先発11人すべてを入れ替えるという「完全ターンオーバー」の布陣を敷いてきたのです。
フォーメーションは、4-4-2。注目選手は4試合ぶりの先発となるFW安藤です。それまでの試合では常に先発していたのですが、ここ3試合はまったく出番がなく「ここで自分の価値を証明する!」と燃えているはずです。
試合の立上がりは、水戸のペースで試合が進みましたが、10分ほどすると熊本が徐々にボールを保持することが出来るようになり、シュートチャンスを作り始めます。
そんな前半の29分、熊本に見事な先制点が産まれます。
中盤の右サイドに流れてパスを受けたFW大崎が、得意のドリブルで相手陣内を前進。ボールを奪いに来た相手選手を弾き飛ばしてさらに前進し、グラウンド―のクロスを中央に供給します。ここに走り込んでいた古長谷がシュートを打つかと思いきや、「スルー」して、後ろに来ていた藤井が見事にフリーでシュート。ボールは水戸のネットに突き刺さりました!
大崎の「ドリブル突破」と古長谷の冷静な「スルー」が産んだ美しいゴールでした。
前半はこのまま1-0で終了します。
ハーフタイムに熊本は、東山→伊東という1枚目の交替カードを切りました。
後半も前半の勢いのままに熊本が水戸のゴールに迫ります。
後半4分、相手のバイタルエリア(ペナルティーエリア前方の地域)で大崎がボールをキープし、豊田に落とします。これを豊田がシュート。「追加点か!」と思われましたが、ボールはゴールポストを直撃。追加点とはなりません。
この後に「最初の落とし穴」が待っていました。
後半6分、味方からの裏への浮き球パスに抜け出したのは、注目選手にあげていた水戸のFW安藤でした。これを冷静なシュートで熊本のゴールに流し込み、水戸の同点弾となりました。
この後は、一進一退の展開が続きます。
バモロッソラジオの取材で、ナビゲーターのゆかちゃんと一緒に記者席からこの試合を観ていた私たちは、
「何とか、勝ち越し点を奪ってくれ!」
と祈りながら観ていたのですが…。
勝利の女神がほほ笑んだのは、水戸の方でした。
後半のアディショナルタイムに入った46分。自陣のペナルティーエリア内で豊田が相手のボールを奪いにいったプレーがファールの判定を受け、水戸にPKが与えられたのです。
これを難なく決められて、このまま試合終了。
昨年シーズンは快進撃をみせた「天皇杯の旅路」でしたが、今シーズンは「はじめの一歩で終了」となってしまいました。
敗因の分析等は、今日(6月13日)の18時に公開するYouTubeや15日㈯の朝9時からオンエアのバモロッソラジオでお話しします。
とりあえず、残りのリーグ戦に集中しましょう!
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。