どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
今日のタイトルは、
【サッカー】熱い戦いが続いています! 「EURO2024」&「コパアメリカ」(後編)
です。
昨日の(前編)では、「EURO2024」と「コパアメリカ」という大会がヨーロッパと南米の王者を決めるサッカー大会であることをお話し、その熱戦の中から「EURO2024」のグループB・予選リーグ第3節、クロアチア対イタリアの試合についてお話ししました。
今日の(後編)では、「コパアメリカ」からブラジルの試合についてお話しするつもりだったのですが…、
昨日(日本時間の7月2日)行われた「EURO2024」決勝トーナメント1回戦、ポルトガル対スロベニアの一戦が「感動の大熱戦」でしたので、予定を変更してこの試合についてお話しします。よろしくお付き合いください。
「EURO2024」では、昨日(日本時間の7月2日)までに決勝トーナメントが6試合行われており、スイス、ドイツ、イングランド、スペイン、フランスがベスト8進出を決め、6つ目のベスト8を争って行われたのが、ポルトガル対スロベニア戦でした。
これまでの5試合では、1試合目のスイス対イタリア戦でスイスが快勝した試合が唯一の「番狂わせ」と言える試合で、その他の5試合は、W杯での優勝経験のある「サッカー列強国」がいずれも順当に勝ち上がっています。
ポルトガルと言えば、何と言ってもクリスチアーノ・ロナウドです。20年前からポルトガル代表として活躍し続け、マンチェスターユナイテッド、レアルマドリ―などの世界のビッグクラブのエースとしてサッカー界の数々の記録を塗り替えてきました。日本でも「クリロナ」という愛称で知られるほどの有名選手です。
今回の大会でもキャプテンマークを巻いて、ここまでの全試合に先発出場しています。
その他にもDFぺぺ、MFベルナウド・シウバなどサッカーファンなら誰もが知っている「ビッグネーム」が先発メンバーにズラリと名を連ねています。
その中で、世界レベルで活躍してきた選手と言えば、GKでキャプテンのオブラク。アトレチコ・マドリ―のGKとして、スペインリーグでの優勝やUEFAチャンピオンズリーグでの試合などを経験しています。
個々の選手の能力からすると「ポルトガルの圧倒的優位」が予想された試合でした。
ポルトガルのロナウド、スロベニアのオブラクという両キャプテンのコイントスで始まった試合は、予想通りにポルトガルが主導権を握って試合を進めます。
試合開始から再三に渡りチャンスをつくり、シュートを放ちますが、GKオブラクを中心に粘り強く守るスロベニアのゴールをこじ開けることが出来ません。
そのまま90分が過ぎて、試合は15分ハーフの延長戦へと突入しました。
そして、延長前半の12分、ポルトガルに「ビッグチャンス」が訪れます。ポルトガルのFWがドリブルでペナルティーエリアに進入したところでファールを受けて、ペナルティーキック(PK)を獲得したのです。
ポルトガルのPKを蹴るのは、もちろんキャプテンマークを巻くロナウドです。
スタジアムのポルトガルサポーターと自国で応援していたポルトガルのサポーターは、「ロナウドのゴール」を確信して、その時を待っていました。
そんな人たちの期待を一身に背負って放ったロナウドのシュートは…、
なんとスロベニアのGKオブラクに見事に弾き出されてしまったのです。
呆然と立ち尽くすロナウド。歓声が悲鳴に変わったポルトガルサポーター…。
このまま延長前半は終了しました。
ベンチ前で円陣を組んだポルトガル選手の中にいるロナウドをカメラがとらえると、そこには、悔し涙を流すロナウドとそれを抱きしめて励ますチームメイトの姿がありました。
それでもロナウドはピッチに立ち続け、延長戦の後半を戦い、果敢にゴールを目指しましたが、得点することはできず、試合は0-0のまま終了。準々決勝進出をかけてのPK戦に突入しました。
ポルトガルの最初のキッカーは、ロナウドです。試合中にPKを外していることから、このPK戦で1番目のキッカーを務めることの重圧は計り知れません。そんな中でしたが、今度は試合中とは逆サイドを狙い、見事なシュートを決めました。
対するスロベニアの1本目。これをポルトガルのGKディエゴ・コスタが見事にセーブ。
ポルトガルが2人目、3人目とゴールを決めたのに対して、スロベニアは2人目、3人目とさらに続けてGKにセーブされて3-0となり、ポルトガルが見事な勝利をおさめました!
ポルトガルの勝因は、何と言っても「ロナウドを中心としたチームのまとまり」だと思います。
「ロナウドをこんなところで終わらせるわけにはいかない。」というチームメイトの思い。試合中にPKをPKを外したロナウドを1番目のキッカーに指名した監督の信頼。このようなことが結実したPK戦での勝利でした。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。