どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
学校の教師の仕事には、もちろん「授業」、「担任業務」、「部活動指導」などという生徒と直接接する仕事があるわけですが、実はそれだけではありません。
もう一つ大きな仕事として「校務分掌」と呼ばれるものがあります。
学校には、生徒への直接指導のほかにも様々な仕事、「校務」があり、これをみんなで部担して行う際の「職務分担」のことを学校では「校務分掌」と呼んでいます。
千原台高校にもいくつかの「校務分掌部」を設けています。
昨年度までの「校務分掌部」は、教務部、総務部、進路指導部、生徒指導部、教育相談部の5つでした。
そこに、今年度、あと一つ新しい「校務分掌部」を新設しました。
それは、「魅力づくり部」です。
魅力づくり部の役割は、「千原台高校をさらに魅力ある学校にしていくための様々な事業の中心を担う」ということです。
現在、熊本市では「市立高校・専門学校改革」が進んでおり、千原台高校もその真っ只中にあることは、以前のブログでもお話ししました。
その中心的な役割を担ってもらうことを期待して新設したというわけです。
新年度になるとともに、この魅力づくり部が動き出しています。
4月14日、今年度初の「校内研修」で魅力づくり部が行ったのは、「千原台高校をこんな高校に!」というテーマでの「ブレーンストーミング」でした。
「ブレーンストーミング」というのは、テーマに対しての意見を思いつくままになるべくたくさん出し合い、グループとして思考の幅を広げていく手法です。
当日は、魅力づくり部が事前に管理職を除く全職員を6つのグループに分け、グループごとに「ブレーンストーミング」を行いました。
各グループの「ファシリテーター(進行役)」を務めるのは、魅力づくり部のメンバーです。
部長、副部長のマネジメントにより、魅力づくり部のメンバーは事前に「部会」を開き、各グループでのブレーンストーミングの進め方をシュミレーションしていたのです。
こうして始まった「校内研修」の雰囲気は素晴らしいものでした。
どのグループも、若手、中堅、ベテラン関係なくそれぞれの意見を出し合っています。
そして、その表情には笑顔があふれていました。
当日は、熊本市教育委員会事務局から学校改革推進課長や教育審議員、指導主事など5名が参観していたのですが、皆さん、その内容と雰囲気の素晴らしさに感動しておられました。
こうして、出来上がった広用紙(グループのメンバーの意見を付箋に書き出し、それをジャンル別に分けて貼ったもの)は、「チームス」の「お知らせ」の欄に写真を掲載し、実物はこの一週間、会議室に掲示されており、誰でもいつでも他のグループのものをみられるようにしてありました。
実は、この1回目の校内研修の目的は、「全職員の思いを『スクールポリシー』に活かす」ということでした。
「スクールポリシー」とは、自分の学校をこんな学校にしていきたいという学校ごとの「ポリシー(哲学)」を「グラデュエーションポリシー(卒業する時にはこんな力を)」、「カリキュラムポリシー(こんな教育課程で)」、「アドミッションポリシー(こんな人材に入ってきてほしい)」という3つの分野で示すものです。
昨年度の終わりに、これからの議論のたたき台として「スクールポリシー」の「校長案」というものを私が提示していました。
1回目の校内研修を終えて、すべての先生方から出てきた意見を魅力づくり部が「校長案」に織り込む形で「魅力区づくり部案」を作成してくれました。
これをもとにして、昨日の第2回校内研修では、「魅力づくり部案に対しての全職員の意見を出し合おう」という目的の研修が行われました。
その様子については、(その2)でお話ししていきたいと思います。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。