どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
それと、あと一つ。LGBT教育アドバイザーとしても活動しています。
今日のタイトルは、
はるな愛さんのお話を聞いてきました!~性的指向・性自認に関するシンポジウム~(後編)
です。
サッカーW杯・カタール大会の日本対スペイン戦の話題が続いたので、(中編)からずいぶん間が空いてしまいましたが…
(中編)では、現在、タレントとして活躍しているはるな愛さんが、中学時代には自らの「性自認」について「男として生きるか?女として生きるか?」悩んだり、いじめにあって「生きるか?死ぬか?」と考えるいう常に二者択一で生きていたこと。
その後、「ニューハーフのお店」に居場所を見つけ、父親にカミングアウト。「ニューハーフタレント」として活躍しますが、少しずつ仕事を減ってきて、生活のために小さなお店を開いたこと。
お店が少しずつ繁盛し始めたときに、突然、声が出なくなって…
というところまでお話ししました。
病院に行くと、お医者さんから、
「絶対に声を出さないように。」
と言われたそうです。
しかし、生活のためにお店を閉めるわけにはいきません。
そこで、お客さんとは筆談を交わしながら、店内のモニターには、当時大好きだった松田聖子さんや松浦亜弥さんのコンサートDVDを流していました。
その時、「あれ?私、ステージでのおしゃべりから歌の歌詞まで全部覚えてる!」と気づいたそうです。
こうして生まれたのが、愛さんが大ブレークするきっかけとなった「エアーあやや」だったというわけです。
最後に話されたのは、東京パラリンピックの開会式に出演された時のエピソードでした。
そこには、様々な「違い」を持った人たちが出演されていて、その空気感の中にいることが、とても心地よかったと話されました。
そして、
「いま会場にいらっしゃる皆さんも、たとえば、『自分はトイレが近いんだ(まさに私のことです。)』とか、『髪の毛が薄くくなってきたことが気になって仕方ない』とか、いろんな『違い』がありますよね。人には、そんな『違い』があって当たり前。そのことに気づかい、『いいよ。いいよ。』と言って生きていける社会にしていけたら素敵だなと思います。」
「私自身が『トランスジェンダー』なのか?そんなことは、私もよくわかりません。そんな用語を覚えることよりも、お隣の人の『違い』に気づき、それを気遣って生きていくことの方が大切だと思っています。」
私が今後、講話や講演をするときには、この愛さんの思いをお会伝えしていこうと感じました。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。