どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
「『春』へあと一息 県公立高入試後期選抜開始
2023年度県公立高入試の後期(一般)選抜が21日、県内52校で始まった。新型コロナウイルスの影響が続く中、全日制と定時制に計8101人が出願し、初日の国語、理科、英語に臨んだ。 ~後略~ 」(2月22日発行・熊本日日新聞1面より引用)
地元紙、熊本日日新聞の1面に掲載された見出しと記事です。
私が校長を務める千原台高校でも、昨日(2月21日)、後期(一般)選抜の「1日目」が行われました。
今日のブログでは、
シリーズ「校長の仕事」 ~後期入試の一日編(前編)~
と題して、私の一日を「ドキュメント」風にお話しします。
7:40 入試準備委員集合・打合せ
入試については、校内に「入試準備委員会」という組織を立ち上げて、そこが中心となって進めて行きます。2人の教頭、教務部長、3年部に所属する先生方が中心となって組織されています。
メンバー全員が集まり打合せを行いました。
私は、「入試準備委員会」のメンバーではありませんが、顔を出して、一言ご挨拶をしました。
すでにこの時間帯には、「駐車場係」や「看板設営係」の先生方は、仕事を始めています。
8:00 管理職打合せ
これは、毎朝定例で行っているもので、校長、2人の教頭、事務長の4人で行います。
一日の流れを確認し、各自、何か共通理解を図りたいことがあれば発言します。
私からは、「受検辞退」の届を出しに中学校の先生が訪ねて来る予定があるので、その際は私に連絡をしてほしい旨を伝えました。
8:15 職員朝会
全職員で、「本日の流れ」の確認等を行いました。
「入試当日」に必ず行うことがあります。
それは、「時計合わせ」です。電話のスピーカー機能で時報を聴きながら、全職員が時計を時報通りに合わせました。
8:25 「問題用紙」を本部へ移動
前日から耐火金庫で保管していた「問題用紙」のうち、この日に試験が行われる国語、理科、英語の「問題用紙」を本部となっている図書室へ移動しました。
これから、「1日目の入試」が終了するまでは、校長、2人の教頭の3人の管理職のうちの誰かが、必ず、図書室に滞在し、「問題用紙」を管理することになります。
8:30 生徒昇降口開錠
前期入試の時には、体育館入り口で受付を行いましたが、後期入試の受付は生徒昇降口で行います。
8時30分に係の職員が電動シャッターの「開ボタン」を押して、生徒昇降口のシャッターが上がりました。
私も「受付」のテーブルの横に立ち、受検生を笑顔で迎えました。
9:20 出欠点呼
出欠点呼の前に、受検生たちが校内に入り終えたのを確認した後、検査会場を巡回してみました。
気づいたのは、前期入試のときとの違いです。
前期では、入試の内容が「面接」または「実技」であることから、みんな黙って席に座っているだけだったのですが、今回は、ほとんどの生徒が、教科書や参考書、問題集など広げて勉強をしていました。後期入試では、五教科の学科試験が行われるからです。
みんな真剣な表情で「最後の確認」に励んでいました。
巡回を終えて、本部に戻ると、一人の点呼係の先生が慌てた様子で本部に飛び込んで来ました。
「先ほど『辞退届』が出されたはずの受検番号の席に、受検生が座っています!」
「えーっ!?」
本部にいた全員が驚きの声をあげました。
「すぐに、『辞退届』と生徒指名が一致しているかを確認してください!」
私がこうような指示を出し、係が確認してみると…
やはり、「辞退届」に書かれている受検番号と受検生の氏名が一致しません。中学校から出された「辞退届」に誤った受検番号が書かれていたのです。
ひとりの職員が、
「同じ学校からもう一人〇〇〇番の生徒が受検することになっています!」
と気づいてくれました。その番号の受検生の氏名を確認すると…
「辞退届」の名前と一致しました。無事に受検者の本人確認をすることが出来て点呼終了です。
中学校には、「辞退届の差し替え」を電話で依頼し、今日、持参してもらいます。
もちろん中学校側のミスではあるのですが、辞退届を受け取る際に、高校側も受検番号と氏名が一致しているかを確認してから受け取るべきだったと反省しています。
ここまででかなりの字数になってしまいました。この続きは、明日のブログでお話ししますね。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。