どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
千原台高校では、7月26日(水)に「中学生体験入学」を実施しました。今日は、その話題をお話しします。よろしくお付き合いください。
現在、千原台高校では「高校改革」の一環として、「生徒主体の学校運営」を進めており、この「中学生体験入学」についても、生徒たちで「実行委員会」を結成し、「新しい試み」にチャレンジしました。
その中身に入る前に、全体の概要を簡単にご紹介しますね。
今年の「中学生体験入学」に参加してくださったのは、生徒約300人、保護者約100人の計約400人でした。
それに対して、当日の運営に関わってくれた千原台高校の生徒は約100人です。本校の全校生徒数は、570人くらいですので、5~6人に1人の生徒が関わったことになります。
「体験入学」の内容は、大きく3部構成となっています。
第1部は、「校長挨拶」、「魅力部長による学校説明」、「生徒会活動紹介」などを行う「全体説明」。
第2部は、「健康スポーツ探究科」と「情報ビジネス探究科」に分かれて各学科の授業を体験してもらう「模擬授業」。
そして、第3部は「施設見学」及び「部活動紹介」です。
今年の大会では、そのそれぞれで「改革」が行われていました。
まず、第1部での改革。
それは、「これまでは、体育館で行っていた『全体説明』を5つの教室で行う」という改革です。
この「改革」によって、3つのメリットが産まれました。
一つ目は、「クーラーの利いた教室で快適に話を聞ける」という点です。当日は気温が35度を超える猛暑日となり、このメリットは最大でした。
二つ目は、「開会前に行っている『eスポーツ体験』に多くの中学生が参加できた」という点です。
これまでも、本校の特徴の一つであるeスポーツ部が中心となって、「開会前のeスポーツ体験」を行っていたのですが、体育館のステージに掲げたスクリーンを使って1か所での開催でした。
これを5教室に分かれて行ったために、例年の5倍の生徒さんがeスポーツ体験を出来たことになります。
三つ目は、「事前収録をしたので、私の話を聞いている参加者の様子をみられた」という点です。
5つの教室に同時配信するのですが、「校長挨拶」と「魅力部長による学校説明」は、事前に撮影しておき、そのビデオを各教室で再生してもらいました。
このことにより、私も魅力部長も廊下から各教室での中学生の様子をみることが出来ました。
第2部での「改革」は…、
「健康スポーツ探究科の模擬授業改革」です。
昨年度までは、「体育の模擬授業をするのは難しい」という理由で、「生徒の1日の紹介」や「強化部活動の紹介」という内容だったのですが、今年度は学校設定科目として行っている「スポーツ科学と健康」の授業をイメージして、「探究」をテーマに模擬授業を行いました。
最後の10分間は、私も「ゲストティーチャー」として参加し、
「一流の選手になりたければ、一流の研究者たれ。」
「好き×得意=夢・目標」
という二つを中学生に伝えました。
第3部の「改革」は、「休憩所兼高校生とのおしゃべり広場」の設置です。
昨年度も、「中学生と高校生が直接対話する機会をつくりたい」ということで、「高校生との対話コーナー」という教室を設けたのですが、残念ながら来てくれた中学生はほんの数名。ほとんどの時間帯は、閑古鳥が鳴いている状態でした。
ところが、今年設置した「休憩所兼高校生とのおしゃべり広場」を覗いてみると…、
常に満員御礼の大盛況!
成功の要因は、生徒の発案により「来てくれた人には、一人に一本、冷たい飲み物をプレゼント」というアイデアでした。
このように生徒たちが企画し、生徒たちが運営してくれた「中学生体験入学」は大成功となりました。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。