YouTuber校長日記

YouTuber校長として、サッカー解説者として日々の生活の中で感じたことや本を読んで学んだことなどを書きます!

LGBTs人権課題と私 その出会い

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。

LGBT」という言葉、「最近よく耳にするけど・・・」「何となくわかるけど、しっかりとした知識はないなあ・・・」と感じている方いらっしゃいませんか?

今の中高校生の多くもこんな感じです。

ということで、昨日(2021年5月19日)本校の1年生全員を対象に「いろいろな性について考えよう」というテーマで教育講演会を実施しました。

講師は、校長である私です。

私が、このように生徒や教職員、地域の方々等を対象にしての講演会の講師を務めるようになったいきさつを今日はお話します。

私が「LGBT」という言葉を初めて知ったのは、6年前中学校の教頭をしていたころです。熊本市教育委員会が主催した教頭人権研修会でのことでした。その研修会で、「LGBT」という言葉の意味を知り、講師の先生とともにいらしていたトランスジェンダー(体の性と心の性に不一致を感じている人)当事者の方の生の声を聞きました。そして、「これからの学校をLGBT当事者の生徒たちも過ごしやすい学校に変えていくために、教頭先生方から積極的に取り組んでください。」というメッセージを受け取りました。

この時、私の頭に浮かんだの二人の人物の顔でした。一人は、学生時代から毎週のように通っていたショットバーのマスター。彼は、ゲイ(男性同性愛者)であることをオープンにしてお店を経営していました。30年来の友人です。もう一人は、当時勤務していた中学校のALT(外国人英語教師)の女性です。彼女もまたレズビアンであることを私にカミングアウトしてくれていて、パレードなどの啓発活動にも積極的に参加していました。

そこで、学校に帰った私は、早速ALTの彼女に「LGBTの研修を受けてきたよ。」「中学校でも生徒たちに正しい知識を伝えてほしいということなんだけど、日本ではまだ、この問題に本格的に取り組んだ学校はほとんどなくて、教材もほぼ手に入らない。よかったら教材作りから一緒にやっていきたいんだけど。協力してもらえる?」と伝えたところ、彼女は大喜びしてくれて、「Yes ,of couse!(はい。もちろん!)」と答えてくれました。こうして、校内に二人だけの「LGBTプロジェクトチーム」が立ち上がったのです。

それから、二人で時間を見つけては、彼女が持っていたプレゼンを日本語に翻訳したり、中学生に対する授業に使えそうな動画を集めたりという活動が始まり、それらを使って二人で、職員への研修を行いました。そして、時はクリスマス。彼女は「クリスマス休暇で一度、母国に帰国しますね。年明けには、日本に戻るので、次は、いよいよ生徒たちへの授業ですね。楽しみです!」と笑顔で話し、母国へと帰国しました。

ところが、それから数日後、想像もしなかったこと事態が待ち受けていました。忘れもしない1月4日、当時の校長先生から私に1本の電話がかかってきました。

「教頭先生、良い知らせではないけど・・・。さっき教育委員会から連絡があって、ALTの彼女が亡くなったということなんです。まだ、死因が特定されたわけではないけど、自ら命を絶ったらしいということなんだ・・・」

その時の私は、全くそのことを信じることが出来ませんでした。しかし、月日が流れるうちにそのことは事実であり、そのことの背景には、彼女の性的指向がかかわっていたのではないかということを知ることになったのです。

この経験をし「一人でも多くの人に正しい知識を伝え、命を守っていく活動をする。」これは、私の使命であると考えるようになりました。

「LGBTs人権課題」については、また、今後のブログでもお話していきます。

今日も、長くなってしまいましたが、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。